東京デザイナーズウィーク2009
このショートインタビューシリーズ(東京デザイナーズウィークの公式ガイドブックに掲載 Dezeen制作)の最後を飾るのは、建築家でありデザイナーでもあるナイジェル・コーツ。彼は東京という街を「全くの混沌」であると表現する。
ストーリー性と、躍動感のある
バロック的な妖艶さ
ーーーナイジェル・コーツ
私は、グリーンであることを前面に押し出している製品は、本質的につまらないと思っています。それは消費者にとって当たり前のこととして、隅に小さく明記されていればいいのです。建築家としては、住みやすい建物を作るために重要な事柄、エネルギー問題や熱の損失といったことについて考慮する必要があります。そしてそういったことは、多くのデザイナーが仕事をする上で当然のこととして、取り入れてきているように思います。
現在、私はいくつかの建築プロジェクトに携るかたわら、イタリアのアレッシィ(Alessi)やアウトドア用品の会社などの製品開発も手がけています。私の作品には大きくふたつの特徴があります。ひとつは、人間の体の線からインスパイアされていること、もうひとつは、ストーリー性と躍動感のあるバロック的な妖艶さを併せ持っていることです。
最近、私は初めてロンドンにスタジオとショールームをオープンしました。しかし私を最初に発見しアカデミックからデザイナーに転身させてくれたのは、東京でした。
私の最初のプロジェクトは、メトロポール・レストランでした。シー・アイ・エー(CIA Inc)のシー・ユー・チェン氏と一緒に、10年の間にビル3棟と、20以上ものインテリア・プロジェクトを手がけました。東京の人々は、創意に富んでいて、大胆です。ヨーロッパの都市と異なり、東京は街全体の統一感をはかることに捉われていません。実際のところ東京は全くもって混沌とした場所であり、私にはそれがとてもエキサイティングに思えます。朝はパンク系、夜にはロッカーに変身、翌日には結婚するという様に街も自由であるべきです。
ナイジェル・コーツ:建築家、プロダクトデザイナー

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