東京デザイナーズウィーク2009
次のショートインタビュー(東京デザイナーズウィーク用ガイドブックに掲載)はデザイナーのマックス・ラムをフィーチャーする。東京で展示を行ったときの経験や、手作りの重要性について語っている。
僕が流行を追わない理由
ーーーマックス・ラム
僕の家具はとてもパーソナルなものです。それに心を動かされた人が買ってくれるのですから、簡単に捨てられてしまうことはないと思います。いわゆるエコな素材を使うことよりも重要なのは、どれだけモノを長く使い続けるか、またモノとの間にどんな関係を築くかだと思います。改めて考え直すべきなのは、使い捨ての文化ではないでしょうか。
僕が使用する素材や制作工程からは、非常に丈夫な家具が生まれるので、少々乱暴に扱ったとしても壊れません。そして僕はすぐに廃れる流行は追いません。
モノとの関係の再構築という点で、僕が行っているもうひとつの試みは、消費者を作り手にするということです。昨年100% Design Tokyoに出展した作品にコンセプトは似ているのですが、最近、E&Y社用に組み立て式の木の椅子をデザインしました。自分で組み立てることにより、作り手はそれに付加価値を見い出します。誰の手によるものであれ、手作りであるということが大切なのです。
東京では、2度の展示を経験しました。いずれも密度の濃い経験で、前回は寝る暇もないほど忙しく、おかげで昼夜にわたってこの街を味わえました。この街は、活気に満ちていて、音や匂い、騒音にさえ、独特なものを感じます。
外国にいる時には、いろいろなことが予測不可能です。僕は、そういった効果を作品を創る時にも用いることが好きで、新しい未知の素材を探求して使用しています。目の前にあるのが何であれ、そこに何かを見いだそうとするのが僕のスタイル。日本料理然り、最近使用した中国の花崗岩も然りです。未知が与えてくれるスリルを、僕は愛するのです。
マックス・ラム : 家具デザイナー。ロンドンに工房を持つ。
写真/フィル・フィスク
アートディレクション/ミーシャ・ウィードマン
インタビュー/マライカ・ビング
このインタビューは、東京デザイナーズウィークの公式ガイドブックに掲載されたもの。ガイドブックのプロデュースはDezeen、アートディレクションはミーシャ・ウィードマンによる。

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