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東京デザイナーズウィーク インタビュー
アリック・レヴィ


東京デザイナーズウィーク2009 
今回のショートインタビュー(東京デザイナーズウィーク用ガイドブックに掲載 Dezeen制作)では、デザイナーのアリック・レヴィの、日本で生活した思い出や、チョコレートの包装紙を小さくすることについての抱負などを聴くことができる。


自分にできること、できないことを
明確にする必要性
ーーーアリック・レヴィ

環境問題について、正直に語る人は誰もいません。環境にやさしい素材を使用しているとか、カトマンドゥで拾ったものを使っているとか、そういうことは、私には信用できないのです。それは、偽善に満ちています。私が重要視しているのは、自己責任です。例えば、私がチョコレートバーの包装紙を1ミリほど小さくデザインしたとしましょう。それは私がその製品の仕組みについて、熟知していたからこそできることであり、それがとてつもなく大きな違いを生みだすことになるのです。なぜって、その包装が何十万個という単位のチョコレートバーに適用されるのですから。私たちは、自分のできることと、できないことを明確にする必要があります。

しかし、本当の変化を生みだすのは、私たちの次の世代です。小学校から環境問題について教え、子どもたちを教育すべきです。私たちは子どもたちの認識を高めることはできますが、物事を変えていくのは彼らなのです。そういう意味では、私たちはこの問題に対して、ほとんど役立たずだと言ってもいいでしょう。

つい最近、私の手がけたイッセイ・ミヤケの新しいパフューム・ボトルが発表されました。イッセイ・ミヤケは10年に一度しか新しいパフューム・ボトルを世に出さないため、そのボトルは私にとって作品であり、また提言でもあります。それは、物質的なものを超えて、私とイッセイ・ミヤケとの哲学の間に、架け橋をかける興味深いプロセスでした。

それは、初めて来日した時の体験と似ています。様々な壁をやぶり、新しい発見をしました。私に勇気があったおかげでしょう。最初の日から、その壁をやぶることができました。私は日本に4カ月間滞在し、その間初めて日記というものを書きました。そこでの日々の体験をいつくしみ、そして憶えておきたかったのです。日本という国は、情緒的にして物質的で、そして知的なところでした。


アリック・レヴィ:パリにスタジオを持つマルチ・デザイナー。幅広い分野で活躍している。


アートディレクション/ミーシャ・ウィードマン
インタビュー/マライカ・ビング

このインタビューは、東京デザイナーズウィークの公式ガイドブックに掲載されたもの。ガイドブックのプロデュースはDezeen、アートディレクションはミーシャ・ウィードマンによる。



ショートインタビューシリーズの過去の記事はこちら。


東京におけるデザインイベントに関してはこちらの分野別記事を参照。





投稿者/ローズ・エサリントン

Dezeen.com オリジナル(英語)はこちら

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