グリーンへの探求
ーーーグエナエル・ニコラ
デザインというものは、すべてにおいて探求の作業です。それは、私たちが将来に目を向けないことには何も解答が得られません。日本という国は、どこよりもエコロジー的な考えが、デザインを作り上げる過程で取り入れられていると思います。これまでに私は、素材だけにこだわる海外の企業と仕事をしてきました。これらの企業は、リサイクル可能な特定の材料を使うことを求めてくるのです。しかし、商品化するには実現不可能と思われるほど、コストのかかるものでした。しかしグリーンの概念は、いまだに明確ではありません......その見解は、人によってまちまちなのです。
私は今ちょうど、ファサードをソーラー・パネルで覆う、大きな商業用建造物の仕事に取り掛かっています。そこでは、エネルギー・システムとテクノロジーがデザインの要となります。そのほかに、プロダクトのパッケージに関しても、試行錯誤しているところです。というのも、生産からエンドユーザーの手に渡るまで、すべての過程に目を配ることこそが重要だからです。でなければデザインできるのは表層の美しさのみ、ということになってしまうでしょう。
私は18年前日本に移り、今は、東京の渋谷区富ヶ谷に住んでいます。ヨーロッパと比較して、東京は、地理的、文化的なものだけではなく、時間の流れに関しても違いがあります。ここでは、何もかもが可能に感じるのです。話し合いをするにしても、「なぜ?」ではなく、まず「どのようにして?」という流れになります。議論好きなフランスからきた私にとって、そのアプローチは、とても新鮮に映りました。私は、グラフィック・デザインから建築まで幅広いプロジェクトをカバーしていますが、ここでは、互いの違った考えを融合させていくことによって、さらなる相乗効果が生まれます。
100%DesignTokyoでは、ライト・ライト(LIGHT-LIGHT)をご紹介します。これは空中に100個のライトをちりばめ、まるで手品のように浮かび上がる光のインスタレーションです。この作品は、東京の混沌としたなかに潜む美しさにインスパイアされて、制作したものです。
Curiosity 代表 グエナエル・ニコラ


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