日本人がもつディテールへのこだわり、
私自身のディテールへの愛
ーーーマックス・ラム
私は、土から生まれ、古きよき伝統に育まれた美しい素材を愛してやみません。ローマ時代から人々に使われてきたセラミックを、私はしばしば用います。私にとってグリーンとは、リサイクルをするとか、環境に配慮するということではなく、長く使えるものを作るということです。グリーンを謳っている製品でも、2度使ったらもう捨てなければいけないものもあるのです。私の考えはきわめてシンプルです。長く使えるものを作れば、世代から世代へと受け継がれていきます。ガラスや水晶、そしてセラミックといった素材は、何百万年もの昔から存在しています。そしてそれらは人々が利用しようがしまいが、存在し続けていくものです。
私はこの9月、ロンドン・デザイン・フェスティバルのため、トラファルガー広場に巨大なチェスボードとセラミック製のチェスの駒セットを作りました。一般の人々が実際に触れて遊べるインスタレーション作品を作ったのは、初めてでした。現在はクウェートでジュエリー・ショップの仕事をしています。また、バカラとのプロジェクトや、カンペールの靴のデザインもあります。今日はいている靴は、その試着も兼ねているんですよ!
東京のカンペールストアでの仕事は、ワクワクするような体験でした。東京の街のクリーンな感覚を大切にしたかったので、ファサードにはタイルを施し、内装はサーカスに想を得て、色とりどりで明るさを感じさせるものに仕上げました。
何事にも正確な日本人スタッフと働くのはとても楽しかったです。彼らの細部に対するこだわりは非常に強いです。そして私自身も、作品の命は細部にあると思っています。この細部へのこだわりは、日本人の生活のあらゆる面に見られますね。また、私にとって東京で最も素晴らしく思えたのは食べ物でした。東京には常に冒険の要素がありますね。
ハイメ・アヨン: アーティスト兼デザイナー。
写真/フィル・フィスク
アートディレクション/ミーシャ・ウィードマン
インタビュー/マライカ・ビング


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