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Foster + Partners が設計したザイド国立美術館

Zayed National Museum by Foster + Partners

建築事務所Foster + Partners社は、このほどアブダビのサディヤッド島に建設する美術館のデザインを公開した。

Zayed National Museum by Foster + Partners

軽量な鋼鉄を鳥の羽に模った5つの塔から成るザイド国立美術館は、庭園として整備された小高い丘に建設され、一階が展示場になる。

 

Zayed National Museum by Foster + Partners

格子状になった塔は熱交換機として涼しい空気を階下に送り込む煙突の役目を果たし、地下に埋め込まれた冷却用のパイプからは新鮮な空気がロビーに送られる。

 

Zayed National Museum by Foster + Partners

アラブ首長国連邦の創設者であるシェイク・ザイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤンにちなんで名付けられたこの美術館は、この国の歴史と文化に寄与するものである。

 

Zayed National Museum by Foster + Partners

この美術館はサディヤッド島の文化活動拠点地に建設される最も新しい巨大なスケールの建築で、 a performing arts centre by Zaha Hadid ・ Guggenheim by Frank Gehry ・ Louvre museum by Jean Nouvelの分館、さらにmaritime museum by Tadao Andoはすでに着工している。

 

Zayed National Museum by Foster + Partners

同じくFoster社が設計し、先頃アブダビに開館したMasdar Instituteの記事はこちらour earlier story

Foster + Partners社からの詳細は以下の通りである。


アブダビに建設されるザイド国立美術館のデザイン一般公開。

先頃、ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム(アラブ首長国連邦副大統領兼首相・ドバイ首長)と英国女王エリザベス二世立ち会いのもとで、ザイド国立美術館のデザインが正式に公開されました。アラブ首長国連邦の創設者であり元首であった故シェイク・ザイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤンを偲ぶ記念碑として建設されるこの美術館は、サディヤッド島の文化拠点地区の目玉であり、この国の歴史や文化、さらに近年の社会や経済面での目覚ましい発展を象徴するものです。

 

効率の高い近代的な構造に伝統的なアラビアのデザインや人間味を兼ね合わせて生まれたこの美術館は、この文化的な地に相応しく持続可能で人を魅了する建築です。故シェイク・ザイドの功績と自然への愛着を称えるこの美術館は、氏の生涯をモチーフに造園された敷地内に建設されます。

 

小高い庭園の内に展示スペースが配置され、太陽光を利用した5つの熱交換塔の1階部分がギャラリーになります。これらの塔は熱くなると、自然に館内へ涼しい空気を送り込むパイプの役目を果たします。下からの新鮮な空気が地下の冷却用パイプを通して美術館のロビーに送られます。塔の最上部が熱くなると、館内の空気は煙突の原理によって垂直に上昇します。羽の形をした塔の最上部にある排気口からは、羽の内側にかかる負圧を利用して、熱い空気が放出されます。

 

この美術館の塔は軽量の鋼鉄を使用し、鳥の羽をモチーフにした躍動感溢れる構造です。ハヤブサの飛翔を連想させる形は、まさにシェイク・ザイドのハヤブサに対する愛着そのものを表現したと言えます。このテーマは、狩猟鳥の保護を主眼にしたギャラリーによってより顕著に表現されています。野外に面したこれらのスペースは、狩猟鳥の展示場になります。

 

軽量の鋼鉄を使用した建物の外観と、厳粛で記念碑的意義を持つ内部の調和を図るために、ギャラリーは最上部が発光する中央ロビーと一体化しています。地下の換気装置を利用したロビーは、カフェや大講堂、さらに演劇や詩やダンスのための小規模な会場を備えています。全体的に、光の影の調和は、十分な配慮のもとに配置された開口部によって調節され、そこから入るアブダビならではの灼熱の光によって、内部の空間が生き生きと照らされます。展示物は、壁の窪みや床から途切れることなく広がる石の台座に展示されます。この美術館には、様々な舞台芸術のための会場が収容されています。アラビアの織物で囲まれた大講堂は、発表会や映写会に相応しい感性豊かな雰囲気を備えています。このロビーには、詩の朗読や音楽、さらにダンス用の小規模な会場が収容され、観客が輪になって伝統芸能やその雰囲気を堪能できます。

 

レストランの内装には、ベドウィン民族が使用する豪勢で温かみのあるテントに、厳選された調度品類を使用しています。政府関係者や要人用のスペースは中央の中庭に面しています。この歴史に彩られた場所は、美術館内で唯一塔が見渡せるという点で、ユニークな空間と言えます。

 

「この度、シェイク・ザイド氏のビジョンを取り入れたザイド国立美術館を設計し、今日のアラブ首長国連邦の勇姿を世界に発信できることは、喜びに尽きません。私たちは、ザイド氏の自然への愛着と壮大な遺産を基調にして、持続可能なデザインのモデルとなる建築を構築できたと確信しています。」

 

フォスター氏はこのように述べています。

 

投稿/キャサリン・ウォーマン

翻訳/ハートフル・ジャパン 鳴海 亨

Dezeen記事(オリジナル)はこちら


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