

1985年にマイヤーによってデザインされたランプにインスピレーションを受けた、しろめ製のユダヤ教燭台のそれぞれのろうそく立ては、ユダヤ史における重大な苦難の瞬間を抽象的な建築的表現を示している。
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左から右へ、最初の五本のろうそく立ては、エジプト、ローマン・パレスチナ、イギリス、スペインから追放されたユダヤ人を表現している。六本目と七本目のろうそく立ては、彼らの解放および彼らの経験した暴力を象徴し、八本目は強制収容所の記憶を思い起こさせる。

マイヤーはまた、イギリス、スペインおよびウィーンのろうそく立てを模して、三つのメズーザー(ユダヤ教の祭具)- ヘブライ語の銘刻文を記した羊皮紙を丸めて入れる箱であり、通常入り口に取り付けられている - をデザインしている。

建築家からのくわしい情報は以下の通り。

ニューヨーク(2010年11月9日)プリツカー受賞者である建築家リチャード・マイヤーが、ニューヨークのユダヤ博物館のための限定版であるメノーラとメズーザーのシリーズを発表します。メノーラに関しては、1985年にイスラエル博物館より依頼を受けてデザインした「マイヤー・ランプ」を再生産したのが特徴的です。オリジナル作品は今ではユダヤ博物館にて常設コレクションの一つとなっています。メノーラの限定版は2010年11月初めより、ユダヤ博物館のミュージアムショップにて1000ドルで購入可能です。マイヤーのメノーラは、現代芸術家およびデザイナーによる初監修のモダン・ジュダイカのコレクションであるデザイン・エディション・JMの最初の作品です。
「ハヌカー・メノーラ(ユダヤ教年中行事のための燭台)をデザインすることに関して、ユダヤ教の人々の集団的記憶を表現することを試みました。それぞれのろうそく立ては、ユダヤ教の歴史における重大な迫害の時に関する建築的様式の抽象化を表現しています。エジプトからのユダヤ人追放に始まり、ドイツの強制収容所の塔を象徴して終っています。これらは特定の出来事を文字通り表現することを意図しているのではなく、むしろ共通の過去およびユダヤ教の人々が苦しんだ闘争やハヌカーの話によって素晴らしく言い伝えられてきた彼らの回復力と強さを思い起こさせる象徴なのです。」とマイヤーは説明します。
デザインは4000年のユダヤ史を記念します。しろめ製の建築的ろうそく立ては、ユダヤ人の追放、苦悩、驚くべき忍耐の場所を表現しています。左から右へ、最初の五本のろうそく立ては、エジプト(オベリスク)、ローマン・パレスチナ(ハドリアヌスの勝利の円柱)、フランス(1310)、イギリス(1290)、およびスペイン(1492)からの追放を表しています。六本目のろうそく立ては、およそ1890年のウィーンでのユダヤ人の解放とその人口増大を表現しています。七本目は20世紀の代わり目に起きたロシアでのユダヤ人大虐殺を象徴し、八本目は第二次世界大戦中のドイツにおける強制収容所を思い起こさせるものとしてデザインしました。このメノーラの複製はマイヤーの自宅にもあり、休暇中に未だに使用されています。
マイヤーはメノーラからイギリス、スペインおよびウィーンの塔を用いてしろめでメズーザーをデザインしました。「しばしば装飾的かつ保存のためのケースに収納されるメズーザーは、神とユダヤの人々との間の契約を確言するユダヤ人礼拝式における中心的な祈りであるシェマ(申命記から抜粋された詩)が記された巻物です。ユダヤ人はまた、この特有の章であるメズーザーを彼らの家の入り口に取り付けることを義務づけられています。」とユダヤ博物館のHenry J. Leir アソシエイト・キュレーターのダニエル・ベラスコは説明します。メズーザーはニューヨーク市にある3箇所のユダヤ博物館ショップ全てで125ドルで購入可能です。またオンラインではhttp://shop.thejewishmuseum.org にて注文可能です。
ユダヤ博物館について
様々なバックグランドをもつ人々に影響を与える展覧会および教育プログラムによって広く賞賛されているユダヤ博物館は4000年の歴史をもつユダヤ人の芸術と文化の交点を追求するアメリカ合衆国内の抜きん出た組織団体です。この博物館は、マイヤー・サルツバーガー裁判官が博物館コレクションのコアとなる26もの儀式的芸術作品をアメリカ・ユダヤ神学大学に寄付した1904年に設立されました。今日、博物館は絵画、彫刻、本、写真、考古学的遺物、儀式的作品、および放送されたメディアなどを含む2万6千ものオブジェクトの重要なコレクションを所有しています。ユダヤ博物館はニューヨーク市、92番通りのフィフス・アベニュー1109にあります。
※敬称略
See also:
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| Richard Meier: Art and Architecture |
Richard Meier for Pierre Junod |
Gagosian Gallery extension by Richard Meier & Partners |





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