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スタジオ・ジョブとピーケ・ベルグマンズによるDilmosのためのWonderlamp (不思議なランプ)

アーティスト集団のスタジオ・ジョブが、来月ミラノのギャラリーDilmosのために発表するオランダのデザイナー、ピーケ・ベルグマンズ氏とのコラボレーションによる照明プロジェクトのドローイングを何点か送ってきた。

「不思議なランプ」と呼ばれる7つの照明オブジェは、スタジオ・ジョブの作品である拡大された家庭用品や容器(Home WorkFarmのプロジェクトに関する以前の記事を参照)とベルグマンズ氏の手吹きで膨らました電球の「Light Blubs」シリーズ(関連記事はこちら。)が合体したもの。

スタジオ・ジョブに関する全ての記事は特別カテゴリーにて。

Jeroen Junte氏執筆のスタジオ・ジョブからの説明は以下の通り。



明白さ - それはスタジオ・ジョブとピーケ・ベルグマンズのコラボレーションを検討した時に最初に思い浮かんだ考えです。両デザイナーとも凝固性を介して形態化する原型マテリアルを使って制作するので、明白です。スタジオ・ジョブはとてつもない鋳型銅のオブジェを制作します。ここ数年、ベルグマンズは流動的な形態に凝固する口吹きクリスタルによって有名になりました。しかし両スタジオが驚異的な異なるコンテクストで、日常の道具(手段)を起用するので、特に明白です。


ほとんどの場合「明白さ」はコラボレーションを選ぶ良い理由ではありませんが、この場合パートナーシップの背後にある論理が上質な成果物を保証します。そして両人とも非常に個人的なビジョンとスタイルを持ち合わせています。驚くような作品でベルグマンズが現実との相関関係を探し求めるところでは、スタジオ・ジョブは超現実的な要素いっぱいのユニークな幻想的世界を創造します。これらの相違は驚異的で興奮するようなアイデアの交換のために十分な接点を生み出します。


FarmやHomeworkといったプロジェクトによって、ここ10年間でスタジオ・ジョブは国際的なデザイン業界におけるユニークな地位を築いてきました。日常の製品を彫刻的に拡大することで、新しい美観と象徴的な価値をそれらに与えます。木製のスープ用スプーンや熊手がアイコン的オブジェに昇進します。これによって、スタジオ・ジョブは通常デザインに関係する不安定な使い捨て商品について批評しています。Job SmeetsとNynke Tynagelの2人組として始まり、今では10人の正規アーチストとプロデューサーネットワークによって生産的なアトリエと発展したスタジオ・ジョブの向上する地位と共にこの批評の適切性は力説されていきます。


ピーケ・ベルグマンズは2008年に原型的な白熱灯について言及するクリスタルランプシリーズである「Light Bulbs」によって世界的に成功しました。電球を文字通り膨らませることによって彼女はこの光源のアイコン的立場を確立しました。ベルグマンズはクリスタルの流動性で新しい形態を作り出すというこの古典的作業方法に力点を置いています。同時に発光ダイオードを搭載することによって光の彫刻を現在において重視しています。


スタジオ・ジョブとピーケ・ベルグマンズはコラボレーションの出発点として前述のプロジェクトを起用しています。ベルグマンズの電球のついた照明はスタジオ・ジョブによる7つのブロンズ製オブジェに取り付けられています。両デザイナーのユニークなスタイルはこの「不思議なランプ」をそのままに残しています。同時に不調和なオブジェは照明という予期しない機能を備えて作られています。これは幻想と創造を駆り立てる7つの遊び心をもった、しかしとてつもない道具を生み出しています。抑制の利かない資本主義への激しいい批評としてのRobber Baronのようなスタジオ・ジョブの初期の暗い作品後、「不思議なランプ」ではより軽い調子を印象づけています。まさに不安定でほとんど恐怖の時代において、驚きを喚起する希望に満ちた作品に対してこれまで以上にこの必要性は大きくなるでしょう。


スタジオ・ジョブとピーケ・ベルグマンズのコラボレーションは明白かもしれませんが、デザイナーの個人名が優位な国際的インテリア業界ではとてもユニークなことです。これらの刺激的な洞察と予期せぬ結果として。以上の理由をふまえて、この2つのオランダデザインスタジオ間の先駆的なパートナーシップは模範的なプロジェクトへの展開すら可能でしょう。


ですから「不思議なランプ」が発表される明らかな場所はミラノサローネ国際家具見本市なのです。結局長年にわたって、この年に一度のデザインフェアは革新的で影響力のあるデザインプロジェクトが世界にお目見えする場所だからです。80年代以来、Dilmosはリサーチと同義語的であり、常にプロジェクトと反響をオープンに受け入れて、明らかにこのようなデザインのための先導的な場所の一つなのです。


翻訳者:壽藤美智子

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