
リェイダ・アルガイア空港の敷地内にあるこの建物は高さ41メートルで、コールテン鋼で縁取りされた基部の屋根が、這い上がるように管制塔の両壁となって伸びている。


建築家からの説明は以下の通り。
リェイダ・アルガイア空港
塔
高さ41メートルの建物は、航空管制やそれに付随する業務を専門的に行う塔と、空港の本部や機械設備、さらに倉庫が入っている基部の2棟で構成されています。1階に当たる基部の屋根は両側からカーブを描いてせり上がり、一つになって塔の外壁になります。この外壁により建物に一体感が生まれ、将来、第一ターミナルや機械関連施設の建物と調和した空港に相応しい建築が完成します。

用途
基部からせり上がる長方形の管制塔は、幅8メートル、高さ21メートルで9階建です。1階から6階までが航空管制業務を行う建物で、7階から9階まではオフィス、会議室、無線室、さらに標識などの設備を収納した空港業務全体を扱う階です。建物の最上部には、8角形をした一辺が4.5メートル、高さ4.7メートルの構造物が設置されています。

基部は幅22メートル、長さ28メートル、高さ4.4メートルの建物です。ここにはロビー、数か所のオフィス、会議室、さらに倉庫が収納されます。基部に当たる1階は、第一ターミナルや他の付属施設と合体します。基部と管制塔は、垂直にせり上がった外壁によって結ばれます。

視覚的統一
緑、茶、黄色の金属板で覆われた外壁全体も、建物に視覚的な統一感を与える要素の一つであり、これにより周囲の景観との調和が図られます。水平に金属板を重ねた外壁には、野菜と木材やベニヤの色を交互に組み合わせます。この外壁は野菜の色を使用することで周辺の畑と調和し、同時に熱障壁の役目も果たします。

両側の外壁は、建物の見える部分(基部の屋根と塔の両壁)をほとんど包み込む広い毛布の役目を果たし、これによって建物全体に統一感が生まれ、将来、空港敷地内にある他の施設と一体になります。

このような理由から、塔の左右にある基部の屋根は、カーブを描いて塔の両壁となります。屋根(水平)と両壁(垂直)の機能や構造は異なりますが、形や建材が共通しているため、一体化した構造物となります。


アルミ製の羽根板を水平に重ねた前面の外壁は、建物全体を覆い日光を遮断します。上部の階には、ガラスの内壁と鋼鉄製の建具が使用されます。

一方、塔の側面は構造が異なります。建物の中枢部がある片側は、組み立て式のコンクリート製パネルがタイルのように敷き詰められ閉ざされていますが、反対側は細長いアルミ板を垂直に並べた構造になっています。
そのようなプロジェクトの一部となるこの建築は、航空管制業務のみならず、地域や景観が求める要求に対しても、効果的な解決策になるのです。
塔と基部の総面積はおよそ3.742平方メートルです。
所在地: Alguaire (Lleida) España
総面積:3.742 m2
建築:Fermín Vázquez - b720 Arquitectos
技師:Aertec
入札:2007年7月
完成:2009年9月
投稿/キャサリン・ウォーマン
翻訳/ハートフル・ジャパン 鳴海 亨
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