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ティー・ペトロビッチがデザインしたハイヒール


サラエボのデザイナー、ティー・ペトロビッチ氏によるハイヒールのコレクションは、ロシアの彫刻家である故ナウム・ガボ氏とスペインの建築家サンティアゴ・カラトラバ(Santiago Calatrava)氏の作品を基にデザインされている。

 

このコレクションの中には、ペトロビッチ氏がサラエボの美術アカデミーで学んでいた時に制作された、10点の試作品が含まれている。


ペトロビッチ氏の目的は、靴底、踵、そして床の間に生まれる空間を利用することである。


デザイナーからの説明は以下の通り。


私はボスニア=ヘルツェゴビナ共和国のサラエボにある美術アカデミーの卒業生、ティー・ペトロビッチです。

私が卒業制作として取り組んだ靴のコレクションは、その基本となるアイデアを彫刻や建築の構造に求めています。

このコレクションは10点の試作品で構成され、全て手製です。


個々の作品にハイヒールを実験的に取り入れているのは、靴の形がより明確になるからです。

踵は建築に例えれば支柱に相当し、それに支えられている靴全体の構造によって、新しいコンセプトのハイヒールを生まれます。

かつてバーナード・フィガロア氏が述べた「女性の踵と床の間には創造できる程の広い空間がある。」という理論こそ、私がこの空間を最大限に利用して実践したいことなのです。


これらの靴は芸術作品としての価値を求めているので、機能性は副次的なものとなります。


注目すべき点は何といっても外観であり、それが唯一の装飾になっています。デザインの基本に新しいハイヒールの形を多く取り入れているため、多彩な型の作品が生まれます。

平面を多面化や切断、さらにひねりを入れることで、踵の形が立体的になります。


その結果、作品は大きく3つのグループに分類され、それぞれ異なる手法で独特のデザインに仕上げました。



線を基本に構成された第一グループは、故ナウム・ガボ氏の彫刻をヒントにした作品で、気まぐれ、透明性、複雑さという概念を表しています。


建築のような靴とも言える第二グループは、サンティアゴ・カラトラバ氏建築様式や建造物を想像させる作品で、細部まで目立つような構造になっています。これらのハイヒールが持つ彫刻のような外観が、靴の形を決定する要素になります。


翼と多彩性を代表する第三グループの作品群は、自然で生き物のような形、さらにコンパクトな外観と彫刻や建築の細やかさを基調にしています。これらの作品のコンセプトはモノコック(張殻)構造です。



彫刻のような外観を強調するために靴は白で統一され、それによってコレクション全体に共通する芸術的様相が強調されるのです。

投稿/ローズ・エサリントン

翻訳/ハートフル・ジャパン 鳴海 亨

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