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Most Curious 「最も奇妙」な展示会


ロンドンの靴デザイナー、トレイシー・ノイルズとデンマーク人アーティスト、ニナ・サウンダースが共同で、ノイルズ氏のロンドンにあるショップにて英国テキスタイルブランド、サンダーソンの生地を使ってインスタレーションを行なった。

「Most Curious(最も奇妙)」と名付けられたこのインスタレーションは、布張りが椅子のフレームからはち切れて床に溢れ出すというサウンダース氏による造形作品が特徴。


ノイルズ氏による2足の靴も展示されている。この靴の特徴はサンダーソンのファブリックに覆われた成形ラバーソール。


上:リスと鳩

テキスタイル会社の創立150周年を祝ってこの展覧会は開催される。


Dezeenのトレイシー・ノイルズ氏に関しての記事。Shop&Show (February 2009)


トレイシー・ノイルズ氏からの詳細は以下の通り。




トレイシー・ノイルズ、ニナ・サウンダース、サンダーソン

2010年2月に行われるロンドンファッションウィークと同時期に、靴デザイナーであるトレイシー・ノイルズは、今注目の現代アーティスト、ニナ・サウンダースと崇敬される英国テキスタイル会社、サンダーソンと共に3つの手法によるコラボレーションのためのショップTN29をメリールボーン・レーン29にサンダーソンの創立150周年記念日の前夜にオープンする予定です。



上:野バラ


コラボレーションはニナ・サウンダース氏による巨大な造形作品とトレイシーが全力を注いできた靴コレクションによって確固としたものになるでしょう。この2種の作品はサンダーソンのヴィンテージテキスタイルの復刻版を使用しています。家具の溶けた部位やサンダーソンによる布張りなどが個性的に変容したニナの造形作品は、この官能的で遊び心溢れる既成観念の破壊を展開しています。トレイシーの靴はさらにこれを発展させます。成形ラバーソールはサンダーソンのテキスタイルで巧みに挿入され、つまり靴は完全なるパターンを身につけているのです。それは靴業界において草分け的なアプローチであり、さらに妥協の無さがカットと印象に残っていて絶妙です!


2010年春夏コレクションはトレイシー・ノイルズの最近のテキスタイル、表面、彫刻的なフォームにおける現行の既成概念への最新の参入と言えるでしょう。彼女の展望は靴を超え、彼女の店の一風変わったディスプレイは彼女の開放性を反映しています。このことは歴史を通じて鍛造してきたサンダーソンとよく一致します。サンダーソンは作品の永遠性と融合するように革新の流れを促すダイナミックなデザイナー、アーティストと連動しているのです。


トレイシーが言うには「3つの全く異なる専門分野を組み合わせる、そして伝統とアバンギャルド、遺産と時代の超越などといった矛盾をつき動かすコラボレーションは、まさにメリールボーンレーン29がなんであるかということなのです。」


このプロジェクトは、伝統技能への健全な尊敬を伴うアート的な革新を組み合わせながら持ち上がった共有された発想の表現なのです。2月はデザイン、アート、靴や家具、インテリアなどの装飾を一緒に巻き込ん到来するでしょう。ここにはファブリックに縫い込まれた秘話があります。みなさんに来ていただいて、ご自分で体験していただくよう是非お待ちしております。




サンダーソン


2010年、サンダーソンはこの分野で生き残った最も古いイギリスブランドとして、このうえない事宣である創立150年を祝う予定です。サンダーソンの歴史は何代にもわたって趣向やスタイルが変化してきました。そのデザインは常に現代的なスタイルと新技術を反映しながら時間とともに成長してきました。

いくつもの重要な技術的革新や、影響のあるデザイナーによるテキスタイルと壁紙の製品、または英国発の「無限の」範囲にわたる家庭で使用するペンキの供給など経験しながらも、1860年にアーサー・サンダーソン氏によって設立されて以来、サンダーソンは室内装飾家業界に重要な影響を与えてきました。時代の流れとともに、他の大会社が潰れていくなか、サンダーソンは生き残りました。そしてアーツ&クラフツ様式、ジャズモダン、50年代のフェスティバルデザインやポップパターンなどから明らかに現代アートと装飾などの社会的環境の歴史を表現する壁紙とテキスタイルの膨大なコレクションを収集してきました。会社はその150年の道のりの中で、成功と苦闘を経験してきました。今日、恒久的な質と時代を超越したスタイルで国際的評価を受けながら、繁栄する英国企業として持続していることを誇りに思います。


トレイシー・ノイルズ

トレイシー・ノイルズはコンテンポラリーデザインにおいて重要な凄腕として過去9年間自分自身の地位を確立してきました。コードウェイナーズ大学を卒業して以来、画期的で特有の靴作りで名声を築き上げています。彼女の周囲を取り巻く(ニュージェネレーション、デザインウィークベンチマーク、ロイヤルソサエティオブアートを含む)中での一連の賞によって、独特でしかもトレイシー・ノイルズとはっきりわかるような型を打ち破るコレクションをシーズンごとに発表し続けています。トレイシーはTN_29の原作者であり、彼女の署名を意味し、今ではオマージュ的なコレクションです。前世紀のアイリーン・グレイ(彼女と比較される)のように、トレイシーの作品は主流の流行を避け、より時間を超越したアプローチを選んでいます。どの靴も探究心やフォームと素材への本能的な感覚を抱いています。彼女は自分のことを、スポンジのように - 人生においていろいろなちいさなものに惹き付けられると言っています。彼女がかたちどったり、あるいは感嘆するような刺激的で儚い瞬間、形や素材感は彼女のコレクションで再び浮かび上がります。それが本当かは、彼女のデザインに込められたディテール - 中敷きにプリントされた地図、ヒール全体を覆った上側、文房具の金具を真似た留め金など - を見れば、一目瞭然です。


ニナ・サウンダース

ニナ・サウンダースは1858年にデンマークのオデンスに生まれ、ロンドンのセント・マーティン校で学びました。彼女は可笑しく且つ奇妙な、それと同時に静的で瞑想的な造形作品の数々をコンクリートや皮、布地やブロンズを含む様々な媒体から生み出します。最近の展覧会では、コペンハーゲン、ガレリ・スペクタでの「Nature or Nurture」、ロンドン、コンテンポラリーアートセンターでの「Art Futures」、アテネのアパートメントにおける「Here for Now」、ニューアートセンターでの「domestic (f)utility」 および「 Autumn Leaves」などがあります。アーツカウンシルコレクション、スウェーデン、ストックホルムのモダンミュージアム、デンマークのエスビエルグクンストミュージアム、ロンドンのサーチコレクションなどの世界中の多くの公共コレクションにも関わっています。現在ロンドンに在住そして活動中。


ニナは1997年作の「Making Love to Flowers」、1999年作の「Smothered 」、同年の「Never」、2003年作の「So and So」(全てサンダーソン)、チチェスターのパラントハウスアートギャラリーでの「Autumn Flowers」(モリス&Co.)を含む数々の前の作品ではサンダーソンとモリス&Co.を活用しています。そして2010年3月19日から6月13日までロンドンのファッション&テキスタイルミュージアムで行われるイギリス装飾界の150年において「 the Very Sanderson」の一部として展示されるサンダーソンのファブリックを組み込んだ芸術作品の「Refuge」があります。


翻訳者:壽藤美智子

Dezeenオリジナル記事(英語)はこちら


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