引き続き、モルテニ&C ソファ提供、100% Design in Londonでのインタビュー映像をお送りする。
ロンドンを拠点に活躍するデザイナー、イルゼ・クロフォードが、イタリアの製造業者が持つ独自の技術について、Dezeen編集長マーカス・フェアーズと語り合う。
Molteni&C Sofa Chats: Ilse Crawford from Dezeen on Vimeo.
インタビュー内容(概要)
---あなたのデザイン理念を教えてください。
今、家具の役割が変化していることを面白いと感じています。特に生活環境とか日常使っているものの、物理的で根源的な部分に対して、人間がどう反応を示すか、ということに関心を持っているのです。人間は非常に動物的な生き物ですよね。私のデザイン理念とは、家具の持つ精神性と物理性の両方に常に着目し、その二つを結びつけようとすることなのです。
---スカンジナビア育ちという生い立ちは今のあなたにどう影響している?
母はデンマーク人、父はカナダ人です。私はとてもデンマーク風に育てられたと思います。スカンジナビアでは家具に木などの自然素材を使うことが現代的だと、早くから考えられてきました。鉄などの非人間的な素材は好まれておらず、私はそういう雰囲気の中で育てられたのです。
---イタリアの企業と働いている?
バラリという家具製造企業と仕事をしていますし、その他にもいろいろな企業と仕事をしてきました。イタリアには他の国にはあまり見られない独自の基準がある気がします。スカンジナビアにも通じますが、ある種の製造業者は職人的な要素を保っているのです。統計をふまえた決定も製造業者の側でなされますし、彼らはまたデザイナーと対等なパートナー関係を築いています。工房や工場のなかでデザインが行われる、という感じがあります。
---イタリアと他の国の違いは?
イタリアでプロダクトを作る時と、例えば中国とでは大変な違いがあります。中国で仕事をする時は、相手により多くの情報を与えなければいけません。彼らは我々と文化や歴史を共有していないのですから。歴史的な事柄に限りません。マーケティングから得た統計や、市場の中での位置など、デザインに関して適切な決定を下すには、それらをすべて考慮に入れることが必要です。
---あなたにとってイタリアデザインはどんなもの?
イタリアデザインは重要な存在ですね。英国にデザイン文化をもたらしてくれたのですから。個々のデザイナー、例えばカスティリオーネなどと知的好奇心を共有するのは素晴らしいことです。彼はプロダクトを通じて人の生活を変えています。また私が思うに、イタリアデザインの美点のひとつはヒューマニズムではないでしょうか。ジオ・ポンティがデザインに関して言った言葉や、生活の喜びと家具が一体となったバリーニの椅子。そういったところにイタリアデザインの特別さを見る気がします。
ナイジェル・コーツのインタビューも間もなく配信予定。
このシリーズの第一弾、アリック・レヴィのインタビューはこちら。
第二弾、マシュー・ヒルトンのインタビューはこちら。
投稿者/ブラッド・ターナー
Dezeen.com オリジナル(英語)はこちら。

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