

上:Les Esprits des Bois(木々の魂)。マルセル・ワンダースは夢見た、そしてバカラはそれを現実にした。『United Crystal Woods』と呼ばれるコレクションは森に棲む伝説の動物を起用したデザインで完結する。森のはずれに幻想的なイメージのように現れる大きな鹿。そんな姿が魔法にかけられたように際立った燭台に変容する。このシリーズでは、全長2mの背の高いものから90cmの小さいものまで3種類の大きさが展開されている。磨き仕上げのステンレススティール角でスレンダーなフォームが作られ、その上部には彫刻のほどこされた透明クリスタル製のキャンドルスタンド、奉納台もしくは花瓶を取り付けられる。ろうそくや軽やかな花を捧げることによって、このスタンドは衝撃とも言えるような光の装飾となる。
『United Crystal Woods』と名付けられたこのコレクションにはワイングラスやピエロの鼻をつけたワンダースの特徴的なシルエットをもつ水差し、金属台のついたカットクリスタル製の花瓶、レース模様が刻まれたろうそく立てなどがある。

上:Les Rois de la Forêt(森の王)
これら4つのマルセル・ワンダースによる透明クリスタルの花瓶は最も栄誉ある服をまとった絶対君主のように見える。ステンレススティール、ヴェルメイル、もしくはクロムの金メッキされた古典的な台上に置かれた、深く刻まれた幾何学的なリズム、ダイヤモンド形と角形が特徴的なパターンはまるで森の王のための気高いマントのようで、バカラの逸脱した専門技術をセンス良く表現している。
Here's some text from Marcel Wanders:
マルセル・ワンダースの説明は以下の通り:
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融合したクリスタルの森
ずいぶん前に、ここからあまり遠くないところで。。。漠然としか覚えていないのですが、真夜中にたぶん長い眠り(もしかしてそうではないかもしれないけど)の後、目が覚めたのです。私の頭は部屋の奥にあるゆがんだテーブルの上にあって、とてもたくさんの美しい空のグラスに囲まれていたのです。わたしは目を開けました。本当にたくさんの、たくさんの空のグラスが。

上:Les Rois de la Forêt(森の王)
わたしは秋の森で目を覚まし、その新しい日を迎えました。その圧倒するような空のクリスタルの木々の森が、むき出しの骨格を見せ、わたしを取り囲み、見下し、無限のクリスタルの輝きで視界を埋めつくしています。色鮮やかだった木々が消え、大きな音はささやきだけとなり、 ほんの少しの跳ね返し、小さな目撃者、無作為に水たまりは乾き上がり、親しい友人たちは散り散りばらばらになってもうほとんど残っていませんでした。

上:Les Rois de la Forêt(森の王)
融合したクリスタルの森でわたしは目を覚ましました。あまりにも眩しいので目を閉じざるを得なく、重苦しい夜にしては多くの煌めき、少年はいつまでも少年であるように。わたしは....わたしはいつでもわたしでありたいです。わたしはパン屑を探しながら、迷子になってしまいました。融合したクリスタルの森を少しうろついた後、わたしのイマジネーションはさらに漂っていき、もうひとつの奇妙な森の境界に入って行ったのです。

上:Les Rois de la Forêt(森の王)
そこでは木々が4つの異なる太陽の光を浴びています。それぞれの季節感を装ったクリスタルの露木である森の王たちを光が照らしています。4つの気高い木々は静かに彼らの高貴な地位争いをしながら、光線を惹き付けています。
上:L'Ivresse des Bois(幸福感の森)
極上ワインの愛飲家であることを自認するマルセル・ワンダースは、彼の才能とユーモアをしばしばあまり主張のないワイングラスやピッチャーに注いでいます。ワイン醸造家と共に、お気に入りの印章が彫られ、優雅に形作られた脚が特徴的な、バーガンディ、ボルドー、シャンパーニュグラスを伝統的な空白に加えていきます。彼の作品に突如現れる有名なピエロの鼻は今ではバカラの赤色もしくは透明のクリスタルで作られる脚やストッパーのモチーフになっています。 2種類の壮大でエレガントなピッチャー(デカンター1つを含む)は全てのデザインとワイン鑑定家によく一致する洗練されたラインで完成しています。
これは永遠なる進化の森でした。ものごとは秩序や好み、そして地位をいつも変えるものです。今日大切であったことは明日には無くなります。人生と時間は浪費され、情熱的な力で消されてきました。それと同時にまるで加わることを強制する圧倒的な時間の後押しがあるかのように、新しい一時一時は広大な力と共に流れていった。この激しく敵対的な環境の中で、場所や椅子、ちょっとした休息を見つけるのは難しいことでした。そしてわたしのはっきりしない流動的な細胞はどんどん動き出しました.....。

上: L'Ivresse des Boi(幸福感の森)
遠く離れて隠れている融合したクリスタルの森にわたしが入った時、そこは再び静かでした。それは失われた夢の森と呼ばれました。全ての森の最も魅惑が息づいていました、あわよくば眠っていました。それは失われた種族の森と呼ばれていました。日中、森は1000年の眠りについているかのように静かであり、夜になると目覚め、融合の森をそっとぶらつくのです。

上: L'Ivresse des Boi(幸福感の森)
世界に関して失われたまたは忘れられたであろう論理的的なことは、ここでは結局不可能なものでした。失われた種族の森は他の森に住んでいた全ての絶滅した生き物たちの最終の目的地であって、他のどの森より大きく活発でした。木々によって活気づけられるのではなく、融合したクリスタルの森の上方に浮かぶ、他の全ての生き物の見えざる主である鹿の棲む森であったのです。
上:La Forêt des Songes(幻想の森)
マルセル・ワンダースによって呼び起こされた森の木々はバカラの技術とスタイルを彼が最初に見た時の印象に影響を受けた透明クリスタルのろうそく立てと花瓶のシリーズとしてデザインされました。深く彫られたクリスタルは透かし細工の軽やかさと調和し、疑いのないワンダース自身のインスピレーションの源と彼がよく用いる祖国のレースのモチーフと繋がっています。対照的な特徴として、ソリッドで深いカットの施されたクリスタル製の土台と彫られたろうそく立てと花瓶はシリーズで展開されており、また単一の燭台もしくは花瓶、または単独の土台に付けられたお供え台と花瓶、というように5つの構成部分が基準寸法内で交換して利用可能です。
静かで目に見えない。それらの存在を時々感じるだけでしょう。暖かい日に涼しい風を感じる時、ドアが理由もなく閉まる時、曇り空が急に開ける時、絶滅種の森の存在を感じることができるでしょう。

上: La Forêt des Songes
私の目は以前よりとても重くて、テーブルから頭を持ち上げること無く、わたしの心にかたかたと小さな旋回が起こりました。この心の中での愛のダンスは、わたしのお気に入りのひとつです。この木のテーブルが夜中に新鮮な空気を与えてくれたせいか、わたしの肺は満たされていました。

上: La Forêt des Songes
ダンボールのように口は乾き、テーブル全体の重みが頭の中にあるような状態で結局わたしは以前のように目覚めるでしょう。この短い旅はぱたんと閉まるドアの音で終りました....理由もなく.....失われた種の森へようこそ.....あなたはわたしを家まで送ってくれるのでしょうか?
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