
メディカルハーブマンカフェプロジェクト(MHCP)とは、それ自体がどこでもショップとカフェになる海上コンテナに収納されてハーブガーデンが到着するというもの。

ショップとカフェからの収益は途上国の遊び場の制作に活用される。

薬草は体の各部位に対応してそれぞれに効用のあるものが植えられる。


EARTHSCAPEからの説明は以下の通り:
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EARTHSCAPEによるMHCP
MHCPは、ランドスケープデザインスタジオであるEARTHSCAPEが取り組む、デザインを通じた社会貢献プロジェクトです。プロジェクトの内容、必要な制作物、そしてイベントを訪れる人々の動きなど、そこに必要な制作物とそこで起こるアクション全て、プロジェクト全体をデザインと捉え、活動に取り組んでいます。

2009年、MHCPは夏から冬にかけて3つの場所で開催されました。EARTHSCAPEのランドスケープデザイン作品はドイツの出版社Braunが出版する「x1000 Landscape」に掲載されるなど、国外のメディアでも紹介されていますが、MHCPが確立した形式で活動をはじめたのは2009年なので、海外のメディアに紹介するのはこれが初めてです。

ハーブマンは旅をする。
全身を薬草で覆われた、ハーブマン。彼は、自らの体に植わる薬草の効用をカフェというスタイルで人々に伝えながら、旅をします。その収益はハーブマン基金をとしてプレイグラウンド制作に使われます。人と自然が健康で、子どもたちが元気に遊び回れる世界を目指して、ハーブマンは今日も旅をします。

MHCPについて
MHCP(Medical Herbman Cafe Project、メディカルハーブマンカフェプロジェクトは、ハーブマンと名付けられた人型のハーブガーデンを制作し、そこで採れた薬草を使ったお茶や食事を販売するカフェを運営することにより得た収益を、発展途上国の小学校御校庭にプレイグラウンドを制作する活動に使用する、円環型のサステイナブルプログラムです。

海を越え、広く沢山の人々に伝播する目的も持ち、必要な全てのキットを、航海も可能なコンテナに積み、世界各地を移動しながらプロジェクトを展開していきます。コンテナにはハーブマン制作キット、簡易キッチンとカフェユニットなどが積まれています。開催地でそれらを出して組み立てて、 ハーブマンやカフェを作ります。コンテナそのものはカフェの空間になります。一定期間の運営を終えると、それぞれのアイテムは再びコンテナに収納され、次なる場所へ運ばれていきます。

ハーブマンがトランク=コンテナを持ち、旅をしながら、健康を伝え、子どもたちに夢を与え歩く。
私たちが描くのはそんなビジョンです。
ハーブマン
ハーブマンは人型をしたハーブガーデンです。そこには様々な薬草が植えられています。薬草はハーブマンの体に対応し、例えば、胃の部分には消化を促進する薬草、肩の部分には肩こりに効く薬草、というように、各部位に効用のある薬草が植えられます。そのものが薬草辞典のような役割を果たし、人々はハーブマンを見ただけで、自分の具合の悪い箇所に効果のある薬草を知ることができます。ハーブマンに植えられる薬草は、その土地に自生する薬草を基本に構成されています。そのため、土地ごとに植わる薬草は変わり、その土地固有のハーブマンが生まれます。
カフェ
薬草の効用をハーブマンで知り、その効用を実際に体に取り入れてもらう機能として、ハーブマンにはカフェが併設されています。ハーブマンを運んで来たコンテナがカフェの空間になり、そこではハーブマンで採れる薬草を使った飲み物や食べ物がふるまわれます。またこの空間では薬草にまつわる様々なワークショップも行われます。
空間の基本的となる海上コンテナ、その他建材、インテリア、小物、全てリサイクル、もしくはリユース品を使用します。
プロジェクトは日本各地、世界各地を移動しながら進みます。コンテナの内装は、移動した先々で新たな材や貰い物を得て、旅の数と共に変化し、旅の記憶が展示されたギャラリーとなっていきます。2009年の越後妻有では、この地方特有のカゴ、わらじ、雪板留め、古民家から出てきた原始的な計り棒などを譲り受け、ディスプレイに加えました。
コンテナの扉の内側に描かれた線画は、コンテナの後ろに広がる、風景を描いています。人々がこの線画を見ることで、ハーブマンやコンテナが設置された土地の風景に改めて気が付き、目を凝らして見てもらうための仕掛けのひとつと考えています。ここにはハーブマンの旅先の風景が、行く先々で、上に重ねて描かれていきます。
2009年、越後妻有の旅で、ハーブマンコンテナが初めて具現化されました。私たちは越後妻有の空家(古民家)を解体し、古材を手に入れ、それらを加工して内装を制作。モザイク状の壁は、長さと幅を4種類設定し、それら古材を積木のような形状に切断。その積木状の材を、規則に従い、モザイクのように組み合わせ制作されました。その中には、サイズが合った、古い升、そろばん、古材の箱などが組み込まれています。そのことから、EARTHSCAPEの選んだサイズと日本の伝統的なサイズが合致していたことが分かります。
バーカウンターは古材の板を集積させて台状にしました。表面のところどころには、貰い物の、通常は工場で処分されてしまうアルミパネルの端材が同じくモザイクのように組込まれています。
また、
日本有数の温泉地(国際観光文化都市)大分県別府市で開催されたMHCPは、ハーブマンは全長60mに及び、グラフィカルに表現されました。広大な敷地に、ハーブマンマップ(部位で区切られた人型のどこに何が効くか図示されたもの)が巨大に描かれました。このように、ハーブマンの表現方法は旅先の地にあわせ様々に展開されます。各部位に効く薬草がそれぞれ1株ずつ、参考に植えられていて、その横に薬草の効用が書かれたカードがかかっています。それはオーダーカードになっていて、人々は巨大なハーブマンの上を歩きながら、体のどの部分に何の薬草が効くのか理解し、自分が飲みたい薬草のカードを選ぶことができます。選んだカードをバーカウンターに持って行くと、カードと薬草茶代と引き換えに、薬草茶が提供されます。ところどころ、オーダーカードではなく、「草原に探しにいっています。」などハーブマンのメッセージが書かれたメッセージカードがかかっている部分もありました。
EARTHSCAPEによるMHCP
デザイナー : EARTHSCAPE www.earthscape.co.jp
プロジェクト名 : MHCP - メディカルハーブマンカフェプロジェクト www.mhcp.jp
翻訳/壽藤美智子
Dezeen記事(オリジナル)はこちら。


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