
ブルックリンのデザインスタジオ、ジュリアン・キング・アーキテクツ設計による鋭い傾斜屋根の家が、コネチカット州のグリーンウイッチに間もなく完成する。

この二階建住宅は、狭い土台に覆いかぶさる長い傾斜屋根を、石の壁が支える構造になっている。

「グリーンウッチ・ハウス」と呼ばれるこのプロジェクトは、片側にある傾斜屋根で覆われた池とテラスが特徴だ。

Tuscany Barn House by Julian King Architectでは、納屋を改造して子宮を模ったバスルームを基調にした住宅を取り上げている。

ジュリアン・キング・アーキテクツからの詳しい情報は以下の通り。
このプロジェクトの出発点は依頼主からの要望にありました。それによると、住宅はニューイングランド独特の建築工法であるシングル・スタイルに基づいて設計され、周囲の伝統的な住宅との調和をはかること、そしてさらに重要なのは、この場所が家族の歴史を語り、訪ねてきた孫たちが楽しめる場所でなければならないというものでした。

親しみやすい雰囲気と同時に歴史的な重みをどう表現するか。これが大きな課題でした。この解決策として浮かんだのは、近隣の住宅の伝統的な構造やイメージを取り入れることでした。しかし、それは郷愁に浸るためではなく、過ぎ去った日々を語り合う日常の場としてなのです。

「家」を象徴する形や素材を抽象化することで、敷地と自然に深く根付いた家族の歴史を物語ります。同時に広い意味での文化的共通概念である「家」、雨露をしのぐ束の間の場所としての「家」、さらに私たちの生活を支える「家」という本来の目的も体現しているのです。

この住宅の最も基本的な構造は、敷地を覆う切妻屋根を建物の中心に据えることで、それが土台からせり上がるむき出しの石壁一枚だけに支えられることにより、建物本来のイメージである整った三角形の立体感が生まれます。

木、石、水、光などの素材は、絶えず変化する物と、そうでない物が混在している状況を物語っています。そこには、時とともに変わる季節、太陽の動き、水面を駆け抜ける風、白に変化するシーダーの木と、時を隔てて変わることのない様々な感情や(時として家の土台より永遠な)家族の絆のような、明らかに相反する2つの要素が共存しているのです。

そしてついに、太陽が荒涼とした石に活気を与え、テラスは古い木の落ち葉に手を差し伸べ、素晴らしい子孫に囲まれ生活の中で、空想の世界と現実の世界が一つになるのです。
投稿:ローズ・エサリントン
翻訳:ハートフル・ジャパン 鳴海 亨
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