
今月初旬、パリのアート・センター Le Laboratoirでの展示で、フランス人デザイナーのMathieu Bassée と Christophe Dubois が宙に浮くバルーン付きの陳列台をデザインした。

プロジェクトはBlanc Industrieと名づけられ、イノべーション・イン・ジ・エアー(空中での新しいアイディア)の展示用にデザインされ、かつてこのセンターで使用された装具や制作過程が紹介された。

オブジェたちは、ストレージ用の箱にもなる7つの台座の上に、下方からバックライトで照らされて展示された。

展示台の上にくくりつけられた空気式バルーンが浮上することで、照明がオブジェとその周囲に背後から反射する。

installation in the same space by Franch designer Mathieu Lehanneur (December 2008)も参照ください。

デザイナーからのさらなるメッセージはこちら。
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僕たち二人 (Mathieu Bassée and Christophe Dubois) は、パリを拠点に活動する若手フランス人デザイナーです。最近自分たちは、パリのle Laboratoireと呼ばれるアートセンターでシノグラフィを使ったアート・エグジビションを手がけました。Dezeenでもかつて、Mathieu Lehanneur がこの場所にデザインした二つの空間「Laboshop」 と「Labrobrain」についての記事を掲載していますが、この度の展示は「イノべーション・イン・ジ・エアー(空中での新しいアイディア)」と名づけられ、1月4日の最終日まで展示されました。"Blanc Industrie"というのが、我々のシノグラフィのタイトルです。

展示の目的は、le Laboratoire 開館以来ここに展示されてきた、それぞれに異なる革新的な制作過程の成果を見せることにありました。こうした一連の作業過程(植物から、プロトタイプやビデオに至るまで)を関連付けるオブジェとアイテム、そして最終的な成果である作品も一緒に展示したのです。

日々の制作活動によって自分たちは最初から、この展示を「遍歴」、そして「建物」そのもの両方の観点から、可動的視点で捉えていました。それゆえ、建築構造に依存しないシステムを考えていたのです。インストールする場所でコンセントで電力を供給するので、自由自在に配置したり取り外すことができます。自立したシノグラフィーは、周囲の環境から独立しています。

最後に我々は、ストレージ、プレゼンテーション、照明といった従来の展示プロセスに必要な機能を組み込んだ7体のモジュールを考え付きました。モジュールはコンテナーとして、また展示ユニットとしても機能します。オブジェとアイテムは、展示台となるモジュール内に保管することもできます。

照明ですが、各モジュールにはライトボックスが組み込まれています。ラボラトワは、アート/サイエンス・センターですが、このような照明を使うことが、照明をひとつの観察道具として紹介し、またアングラとまではいかなくても、一種、遊動的で一時的な実験室を作り出すひとつの方法となりました。展示では、ライトボックスが唯一の光源です。シノグラフィーのタイトル "Blanc Industrie"とは、工業施設で使われているニュートラルで標準的な照明のことです。

各モジュールは、空気を入れると膨らむバルーンを付帯しています。ヘリウムガスを注入すると、カスタムメードの形をしたバルーンが反射体、そして拡散体として機能します。オブジェを照らす光を反射し(バルーンなしだと、逆光になります)、同時に、空間に間接照明を拡散します。室内を廻る間、訪問者は絶えず上になったりしたになったりと、その存在ゆえに空間が異なって見えます。展示のビデオと双方向のインターフェースは Coexistenzが制作したものです。
翻訳者/ ハートフル・ジャパン 武田浩美
Dezeen記事(オリジナル)はこちら。

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