designmagazine dezeen

ワールドワイドなデザインシーンを伝えるUK発のデザインWEBマガジン「dezeen.com」からセレクトしたデザインニュースの日本語訳版。当コンテンツの掲載内容・記事・写真の著作権は、コチラをご覧ください。RSS

フィリップ・スタルクのデザインによるホテル
「パラッツィナ・グラッシ」

フランスのデザイナーフィリップ・スタルク氏は、ベニスにある旧貴族邸をホテルに改装した。

寝室の特徴は透明なガラス製のワードローブで、食堂には長さ7メートルの大理石と反射ガラスでできた2つの食卓がある。


「パラッツィナ・グラッシ」と呼ばれるこのプロジェクトは、有名ホテルチェーンDesign Hotelsのために遂行された。


下記の記事も参照。


Design Hotels book
Limes Hotel by Alexander Lotersztain
SLS Hotel Beverly Hills by Philippe Starck
Dezeen's top ten hotels


Design Hotelsからの説明は以下の通り。


スタルク氏の創造性豊かなデザインが実現

雄牛の頭だけが象徴だったベニスの旧貴族邸の室内には、今や鏡が映し出す魔法の世界、ガラスの彫刻、 珍しい書籍、さらに骨とう品の数々 - これこそDesign Hotelsのためにフィリップ・スタルク氏が手がけた最初のイタリア風ホテル「「パラッツィナ・グラッシ」なのです。


著名なフランスのデザイナー、フィリップ・スタルク氏は、ホテル経営者でレーサーでもあったエマニュエレ・ガロシ氏に依頼され、想像性にあふれる五つ星ホテルをデザインしました。そこは16の寝室と6つのアパート式スイートルームから成り、さらに落ち着いた雰囲気の会員制クラブや豪華なレストランを備えています。


宿泊客に束の間でも「ベネチアの雰囲気」を味わって欲しいという願いを込めてデザインされた16世紀の旧貴族邸は、この町の洗練された魅力や魔力、そして美しさを反映しています。


伝統的なイタリアの雰囲気を醸し出すむき出しの煉瓦に、透明なガラス製の洋服ダンスやアリスティード・ネイジーン氏が特別に制作した9つのムラーノガラス工芸品などの目を見張る現代芸術が一つになったこの豪華なホテルは、ベニスの貴族邸が持つ雰囲気や魅力を今に伝えるベニスの大運河に面しています。


「パラッツィナ・グラッシ」の創設者であるエマニュエレ・ガロシ氏は、今回のプロジェクトについて次のように述べています。「今のベニスに必要なのは、ベニスが持つ伝統的な印象とは異なる新しいものです。その解決策はスタルク氏自身でした。「パラッツィナ・グラッシ」はどちらかと言えば会員制のクラブに近いホテルです。ホテルとユニークな空間を組み合わせることで、宿泊客はベニスでの生活を体験できるのです。」


体験

真のベネチアを体験するために「パラッツィナ・グラッシ」が提案したのは、1960年代のチェリボート(ゴンドラ)による宿泊客の送迎サービスです。チェックインはゴンドラ内で行われ、宿泊客はホテル専用の桟橋で下船します。陸路を経由して静かな雰囲気のチックインを希望する宿泊客は、大運河の反対側にあるホテルに面した通りの入り口を利用できます。

どのような方法で到着しても、宿泊客はベネトのプロセッコやワインのもてなしを受けます。一度ホテルに入れば宿泊客はすぐに快適さを実感し、気配りの行き届いた従業員によって、骨董業者宅での夕食からベネチアの料理教室に至るまで、至れり尽くせりのサービスを受けます。


朝食は時間や場所を問わず提供され、それによって宿泊客は明るい赤から強烈なアーモンドグリーンへと様々に変化していく廊下の色彩や、鮮明な色のじゅうたん、さらに古い農家から見つけ出したむき出しのベネチア煉瓦を使った内装を堪能することができます。ホテルに居ながらにして、宿泊客は貴重な書籍や骨とう品、マホガニー、さらに個性的な芸術作品を目にすることができるのです。


客室

ベニスの色彩豊かな街並みを一望できる客室は、背後から照らされた鏡、柔らかな照明、ベネチアの木材を使った床、天然石のバスルーム、鏡台など特別仕様の家具類でデザインされています。

アパート式のスイートではベッドが中央に置かれ、その周りには透明のガラス製洋服ダンス、滑らかなじゅうたん、金属製のコーヒーテーブル、そして月長石の縞瑪瑙が配置されています。どのホテルでも見かけるサービス内容の説明書に代わり、宿泊客は「不道徳のリスト」を熟読し、心行くまで飲食や読書に耽け、贅沢の虜になることが求められるのです。


料理とお酒

「パラッツィナ・グラッシ」の一階にあるレストランやバーには、アートとデザインの最高傑作とも言える、長さ7メートルの大理石と反射ガラスでできた一体成型による立派な食卓が2体置かれています。マホガニーを使用した鏡板の壁、柔らかい照明、個性的なベネチアガラスの家具類によって、幻想的な雰囲気が生まれます。


食事を取りながらショーを楽しめるレストランやバーは、伝統的なベネチアのチケッテリアやオステリアを現代風に作り変えたもので、人々が会話や地域のイベントを楽しむことができる人気の社交場です。大運河を見渡すグラッシクラブには、こじんまりとした個室の食堂があり、他の2部屋は明るい赤や黄色、さらに銀色のムラーノタイルが敷き詰められたバーと隣接していて、宿泊客が友人と共にベネチアの雰囲気を満喫できる快適な空間になっています。


環境

ベニスの中心に位置し、「パラッツオ・グラッシ」に隣接する「パラッツィナ・グラッシ」は、2,800平方メートルの広さを持つ16世紀の旧貴族邸敷地内に建てられています。ホテルから少し歩くと、グッゲンハイム・コレクションやアカデミア美術館などの代表的な美術館やギャラリーに行くことができます。

 

投稿/ローズ・エサリントン

翻訳/ハートフル・ジャパン 鳴海 亨

Dezeen記事(オリジナル)はこちら

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.design-channel.jp/mt/admin/mt-tb.cgi/291

コメントする

 

このページのトップへ

当サイトに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

Copyright 2009 DESIGN ASSOCIATION NPO. All Rights Reserved.