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深圳香港都市建築ビエンナーレの写真



深圳香港都市/建築ビエンナーレの一環として、アメリカの建築事務所Rocker Lange Architects, ウィーンのデザイナー集団mischer'traxler、そしてフランス人デザイナーのMathieu Lehanneurといったデザイナーたちのインスタレーションを写真をいくつか紹介。



上:ASIA'S WORLD CITY(アジアの世界都市): 香港+深圳ハイブリッド Museum of Site制作 (MOST, HK)/ アンドリュー・ラム
MOSTの「Winter-worm Summer Herb」はアンドリュー・ラム主催で、ベルリンを拠点とするハイブリッド・スペース・ラボ(Elizabeth Sikiaridi +Frans Vogelaar)がデザイン。Yang Yong, Jiang Zhe, Xu Tan, Eric Van Hove, Leung Meeping, Kwan Ng, Urbanus, ハイブリッド・スペース・ラボといった世界中のアーティスから寄せられたビデオワークが含まれる。作品は、ポスト植民地主義の融和の時代に、香港+深圳といった大都市が変革される「ヘテロトピア」的状況にスポットをあてている。

以前の記事に深圳インスタレーションの写真がある。


 

上: BYOベンチ:プロジェクティング・ウィンドウ Ip Cheuk Lam, Sophia/ Sze Wing Yee, Haynie/ Li Pui Yee, Edith/ Chan Yiu Wah, Eva

プロジェクティング・ウィンドウは、住宅/不動産開発業界と建築業界が国境を越えている現在の状況の談話としてデザインされた。プレキャストの出窓パネルを使ったインスタレーションは、現在のところウエスト・カオルーン・プロムナード(西九龍海濱長廊)の海外線に近い草地で野外展示される予定だが、見る人に新しい空間体験を作り出すだろう。作品は、単なる景観インスタレーションとしてだけでなく、著名な都市現象の内観的な表現として機能し、一般的な建築と都市生活への将来の見識を投影し、よって都市の建築環境の従来的な見方を挑発する。


ビエンナーレは12月6日(日曜)に始まり2010年1月23日まで。

上:セカンド・スキン(第二の皮膚)/香港バプティスト大学アカデミーオブ・ビジュアル・アーツ作

「セカンド・スキン」は、文化地区としての過去と未来とは対照的に、この土地の歴史をあらためて表明する単純で抽象的なシンボルを使うことで、この荒地を開墾していくことを目的としている。訪問者たちは、インスタレーションを作り出している様々な塊の間を歩くことに魅了され、無意識のうちに自然とのもっと親密な関係に入り込んでいく。自然環境の中に並ぶシンボルと、木々と地平線が織成す視覚的な緊張が、この場所を時間や気候によって変化する彫刻へと変えていく。


キャプションはビエンナーレによって提供されている。

上:アンドリア/Mathieu Lehanneur + David Edwards [LABOGROUP]作

アンドリア(植物)は空気を清浄する自然の植物で、ささやくかのような静かな送風機で葉っぱや植物の根のシステムに風を送り、空気を清浄した後に水と土の濾過を通じて部屋へと循環していく。1980年代後半から科学者たちは、有害汚染物質を含んだ空気を自然清浄する植物の効率性をあげようと取り組んできた。アンドリアは世界一流のデザインと洗練されたシンプルさで、植物の表面を通じて汚れた空気を送り出し、汚染物質を取り除く。


オーガナイザーからのビエンナーレ情報はこちら。

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2009深圳香港バイシティ都市/建築ビエンナーレ
2009 HK SZバイシティ・ビエンナーレについて

革新的な深圳香港バイシティ・ビエンナーレを創造するため、我々の共同体としての役割を刺激しようと想定されたのが、'自分自身のビエンナーレを持ち寄ろうBring Your Own Biennale' (BYOB)という、キャッチフレーズでありフレームワークでありアプローチです。これには個人参加とネットワークでのコラボレーションー予期せぬ結果を生み出すため境界線を越えて-が必要とされます。


上:フィルム・コンテナー/チェンジング・ルーム、ミュージック・シアター UNスタジオ作/イリーガル・コンストラクション Zheng Guogu作/ Mock-Ups in Close-Up Architectural Models in Cinema 1927-2009  Gabu Heindl & Drehli Robnik作


BYOBは文化的製作の過程を透明にすることで、市民と市が持つインフラの力を我々のバイ・シティ・ビエンナーレのために借りようというアプローチです。これは脈略的でありながら同時に内省的で、大都会での我々の影響を熟考するまたとないチャンスでもあります。

上:BYOベンチ:アーバン・アダプター/Christian J. Lange, Rocker Lange Architects作

香港の公共家具のスタイルにはもちろん様々な種類がありますが、香港のユニークな特性を発展させる可能性を秘めた形式的表現においては統一性を欠いています。この現代的な公共用ベンチは、たった一種類の置き方ではなくて、複合的なデザイン上の解決策を提供しようとしています。「アーバン・アダプター」は、仮想のパラメトリック・モデルに基づいて、周りの環境に対応するためにデータを使います。そのため固定した形を持つというのではなく、家具は異なった場所の状況に応じて、同じDNAを維持しつつも様々な形に変化することができます。デザインは各々、主に椅子として機能しますが、他の価値を付け加えることにより、多様なコミュニケーションのアレンジが可能となります。

香港ビエンナーレ・キュレーター・チーム

デザイナー、建築家、教育者、アート・サポーター、クリエイティブ・イノベーターからななる国際的な軍団が、香港ビエンナーレのキュレーター・チームを先導しています。Marisa Yiu(チーフ・キュレーター)の元、キュレーター・チームはアラン・ロー(芸術, 都市の統合とイベントのキュレーター)、Eric Schuldenfrei (展示, 教育, 映画とメディアのキュレーター)、そしてフランク・ユー(建築、都市生活と景観のキュレーター)から構成されています。

上:木のアイディア/Mischer Traxler/ Katharina Mischer/ Thomas Traxler作

機械と自然の魅力に触発され、このプロジェクトでは自然のサイクルを記録する木の特性を生かして商品へと変換しています。太陽エネルギーで作動するもので、機械は太陽が昇ると動き出し、太陽が沈むと止まります。日没後、作り出された物体は取り入れることができます。この「'industrialized locality (工業化した地方)は、地元の文化、工芸あるいは資源というよりは、そのプロセスを取り巻く環境要因と気候を扱っています。

深圳香港バイシティ都市/建築ビエンナーレは、2009年12月4日から2010年2月27日までの間、ランドマーク的なイベントとして都市の文化的なプラットフォームを構築するでしょう。香港の社会が、いかにしてこの都市の未来に積極的な足跡を刻み込むことができるかに焦点をあてた、創造的な会話が活発に行なわれるでしょう。

上:BOBブース:"3:15's レイン・キャッチャー" レッツ・セレブレート・レイン、HK, and Hawkers/YSグランドワーク-アーキテクツ/ Manfred Yuen/ Stephen Suen/ Alex Jiang/ Stephen Ip/ Ricky Lee/ Alvis Ko/ May Ho/ Aries Nip/ Lolita Lei

ビエンナーレ・メイン・パビリオン:

香港ビエンナーレのメイン・パビリオンは板茂建築設計のデザインで、香港のウエスト・カオルーン・ウォーターフロント・プロムナード(西九龍海濱長廊)の全展示への入場ポイントとしての役割を担っています。紙を使った筒状構造は、展示用に空間を提供するだけでなく、ビエンナーレのフォーラム、ワークショップ、イベントを開催する空間にもなっています。

 

上:リブ・ネーチャー/ Ida Sze/ Billy Chan作
レジャー&仕事
自然&人造
田舎&都会
香港のユニークな特徴を作るために並列する

このパビリオンは、木の下で生活することの喜びを味わうための環境を作ろうとしています。このパリビリオンでは、家庭生活の様々な場面が彫刻という形へと抽象化されています。樹冠がコンクリートの屋根の代わりになって、あなたの睡眠、食事、おしゃべりを守ってくれます。揺れ動く影、さえずる鳥たち、土の匂い、心地よい太陽の光。これらは大理石や成形されたコー二ス、シャンデリアよりずっと優れていると思いませんか?


このデザインは、風景の中に大きな存在感を作り出しており、対岸の地平線からも臨むことができます。フェンスで囲まれた室内は、大きな規則正しい形をしていて四方からアクセスでき、天井の高さは12メートルです。開口部分は、そこで開催される様々なイベントに応じてフレキシブルに、幾通りもの方法で閉じることができます。

上:BYOベンチ:アバンダンド・ファニチャー(捨てられた家具)/ロスレイ・モック/ヴァネッサ・チャン作


捨てられた家具たちの裏にある物語りが、まさに家具たちを蘇るらせてくれます。そこにあるミステリーや歴史の積み重ねによって、センチメンタリティ、そして恐らくは新たな熱望や意味といったものが創り出されます。

Above: FarmScape/ by UMAMI-UTILITIES/ CL3

上:ファームスペース/ウマミ-ユーティリティズ/CL3


ファームスペースは、従来型のパビリオンがその土地の生態系を奪い、装具を埋め込むという人工的光景であることをあらためて考えてもらおうと、訪問者側の協力を必要とした参加型のパビリオンです。自然と人工の両方の装具、コミュニティのためのプラットフォームは、ビエンナーレという一時性、そして総じては急速に変わる香港の景観といったものからヒントを得ています。訪問者は、仕切られた土地内の個別の区画を「レンタル」して、その土地の植物が掲載されたカタログの中から自分で選んだ植物の種を植えることができるのです。


上:エコファーム-グリーン・ピクセル/Meta4 Design Forum (Humphrey Wong) MDFA/ ザ・オーガニック・ファーム (Pad Chu)
協力:ビエンナーレ・チーム、フェデレーション・オブ・ユース・グループ


メタ4は、グリーン建築が単なる夢ではないと確信します。私たちが参加すればするほど、地球をもっともっと変えることができるのです。エコ・ファームのプロジェクトは、参加者が卵パックを再生して作った木箱に、他の参加者が植物の種を植えるよう参加を呼びかけて、双方向で楽しいプロセスを作り出すことを目指します。自分たちが育てたい作物を選んで、ビエンナーレが終了した後は家に持ち帰ることができるのです。メタ4は、都市生活者に、植物を植えそれを伝えていくことを通じて、自然環境に対する尊敬の念と自然環境への自分たちの責任を思い出してもらいたいのです。

上:BYOベンチ:アーパン・ピクニック(都会のピクニック)
/C:A+D Carlow Architecture and Design: Jason Carlow

アーバン・ピクニック(都会のピクニック)は、香港の公共空間のためにデザインされた、流動性のある家具システムです。公共空間を視覚的、社会的に更に魅力的なものにするため、素材や技術の新しい組み合わせの可能性が探られました。生態系の持続可能性を考慮して、耐久性のあるデュポン? Corian?とグリーン認可を受けたラミネートされた竹の合板を使用しています。展示が終ると、Corian?家具は再び再生利用されます。

各要素は、一連のプラットフォームとしてデザインされ、組み合わせることでその特長が明らかになります。ユニットは設置場所特有の条件やプログラム上の必要性に応じて、裏返しにしたり回転させたり、接続することができます。

上:パドリング・ホーム/ケーシー・ウォン作

漕ぐ家/(パドリング・ホーム)は、海に浮かぶ4フィートX4フィートのアパートです。このプロジェクトのコンセプトは、人々は小さなアパートにしか住むことができず、一生涯を住宅ローンの支払いに充てなければならないという、あまりにも高い香港の住宅状況からヒントを得ています。アーティストは、危険な大洋を果てしない海岸線を目指して漕いで行く無力な小さな家が、20-30年もかけて莫大な住宅ローンを支払う状況に重ね合わせています。それは危険で、無力感を生み出します。パドリング・ホームが表現するのは、流動性であり、コンパクトな生活であり、自由であり、より良い場所を探すことです。

上:ウエスト・カオルーン・ウォールド・シティ/ダグラス・ヤング/G.O.D. リミテッド

香港固有の建築とは?香港の地元文化をもっともよく体現している建物は?その答えは、香港にとっては、触れてはならない過去であり社会的な汚点でもあった、1993年に解体された伝説的なカオルーン・ウォールド・シティ(九龍城砦)にあります。それは香港の紫禁城で、君主や王族のために建てられたのではなく街の下層階級のために建てられた街でした。しかし人々は何とかそこで生き延びることができたのです。建物に封入されているのは、困難にも負けず生き延びてきた香港自身の物語です。

上:テトラ・フォービア/Aaron Tan/ Paolo Dalla Tor/ Ewelina Magda TEREZCZENKO/ Alberto CIPRIANI/ Miguel CORMIER/ Catty CHAN/ Stephen Wikeley

RADは、街に生き生きとした仕組みをもたらす都市のヒントやロジックを探そうとしています。



上:ハイライン/DillerScofidio + Renfro/(Project Team) James Corner Field Operations and DillerScofidio + Renfro

 



上:メディアスケープス/ナレティブ・シティズ"フォーラム/Daniel Wu/ Gabu Heindl/ Duncan Jepson/ David Erdman/ DJ MC Goldmountain/ Eric Schuldenfrei

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投稿/ローズ・エサリントン

翻訳/ハートフル・ジャパン 武田浩美

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