designmagazine dezeen

ワールドワイドなデザインシーンを伝えるUK発のデザインWEBマガジン「dezeen.com」からセレクトしたデザインニュースの日本語訳版。当コンテンツの掲載内容・記事・写真の著作権は、コチラをご覧ください。RSS

MAPT作 第十五回締約国会議パビリオン

コペンハーゲンで開催された気候変動に関する国際連合枠組み条約を話し合う会議(United Nations Framework Convention on Climate Change=UNFCCC)に合わせて、デンマーク人建築家集団のMAPTが、使われなくなった貨物用コンテナの再利用品のパビリオンをコペンハーゲンで発表した。


今回、コップ15と名付けられたポビリオンは、林業と風力発電業界から提供された、余剰製品で展示作品は作られている。


このパビリオンは、相互対話の展示方法で、Nordhavn又は北の港(North Harbor)と名付けられ、都市の環境を破壊しない自然利用にフォーカスしている。今回の会議(UNFCCC) は12月18日まで。


写真 ラーズ・エンジェルガー氏

以下は、MAPTからのコメントの抜粋


-

コペンハーゲンの都市開発における目標は、この都市が自然に優しい都市の、国際的に最も優れた代表例になることです。私達のパビリオン、North Harbor (北の港)エキシビジョンも同じ価値観を共有し、同じ目的で開催しています。


コンテナ墓場

コンテナは過剰生産の良い例で、長距離の貨物輸送以外にも、多くの利用方法があるはずです。アメリカを例に、いくつも積み重ねた巨大なコンテナの山を目にする事があるはずです。目的地に輸送されたコンテナをもとの港まで運び戻すと非経済的なので、コンテナは輸送後にはその港に山積みにされるのです。

パビリオンで展示中のコンテナは、私達の社会の現状を訴えています。つまり、需要と供給、ライフ・スタイルと人口過密は、常に不安定な状況だと伝えているのです。私達の都市とその建築は、この不安定な状況に適合しなくてはならないはずなのです。そこで、このパビリオンは、小規模ながらもそのイメージをアートで表現し、人が本来生まれ持っていたライフ・サイクル固有の柔軟性を表現しているのです。パビリオンで展示中の積み重ねられたコンテナは、そのニーズや要求に応じて、無数の組み合わせで利用可能です。


リサイクルではなく、アップサイクル

North Habor エキシビジョンのパビリオンを通して、MAPTのアプローチは、従来の使い捨ての考えから脱却し、揺りかごから揺りかごの主義を用いています。その考えは、とてもシンプルです:古くて使われなくなって、過剰にあるコンテナのような製品に、新たな価値を再び与えればいいのです。この方法によって、本来の利用方法を気にする事無く、驚く程自然に優しく、直ぐにでも行動可能な解決方法が手に入るのです。

展示中のコンテナにさえ、簡単に新しい命を吹き込んで、もう一度コンテナとして生まれ変わる事が出来るのです。その柔軟性が示す様に、コンテナを2つに分けて、別々に使用する事が出来るはずです。彼らの可能性は、無限です。近い将来、コンテナで出来た住宅や、セカンド・ハウスもコンテナで作る事が可能になり、自然に優しい社会になるでしょう。この展示会終了後、コペンハーゲンは文地元のイベントやコンサートの舞台用にコンテナ2つを使用する予定です。


bコンテナの中で生活?

当然、コンテナ生活は全く問題ありません。そんな生活は、まるでサバ缶のなかで生活するような物と考えるかもしれません。実際は、とても広い空間での、広々とした生活になるはずです。なぜなら、コンテナは巨大な建築用ブロックなのですから。コンテナは様々に積み重ねる事が可能で、側面を切り取ったり、そして溶接して組あせてひとつにする事だって可能なのです。二次元の平面的に語るのでなく三次元的に見る事で、天井が高く空気一杯のコンテナの利用方法としての解決策が見えてくるのです。



コンテナ使用の住居は、理にかなっています。住居施設としてコンテナを使用すれば、高価であたたかな厚手のコートもいらなくなるでしょう。コンテナの住居利用で、家は直ぐにしかも安く建てられるのです。

さらに、コンテナを使用する事で、ユニークな自分の要望にあった家が建てられるのです。外壁のデザインも思いのままで、むき出しのコンテナの鉄骨を残したままで、床をボードで覆う事までも可能になるのです。全ての要望に応える事が出来て、自然の優しい素材が、コンテナなのです。

要するに、自然に優しい展示とは、多くの利用方法を限られた資源から考え出す事なのではないでしょうか。考え抜いたゴミ捨てを!



パビリオンの全てのインテリアは、文字通りゴミの再利用です。材料は、林業と風力発電業界で過剰に生産された余剰製品です。このパビリオンが提案するコンセプトは、正しく使ってあげる事で、再利用やリサイクルされた物は、アップサイクルされ、美しくなって生まれ変われるのです。そうすることで、人々は口々に「この製品は何からで来ているの」、「だれがこれを作ったのかな」、「これはどこから来たのか」など、色んな会話が生まれる事でしょう。



-

投稿/ナターシャ・リオンズ

翻訳/ハートフルジャパン 鳴海 亨


Dezeen記事(オリジナル)はこちら。 



トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.design-channel.jp/mt/admin/mt-tb.cgi/253

コメントする

 

このページのトップへ

当サイトに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

Copyright 2009 DESIGN ASSOCIATION NPO. All Rights Reserved.