
Dezeen podcast: 今回のポッドキャストでは、ロンドンのデザイン・ミュージアムにおける「人間工学--リアル・デザイン」の展示会についての対談(同ミュージアムのキュレーター:ゲンマ・カーテン氏とブルネル大学:ファーガス・ビセット氏による)をお送りします。

ポッドキャストでは、本展示会の作品を例に挙げながら、人間工学の物理的ならびに精神的側面についての対談が展開されます。また、カーテン氏とビセット氏にとって、「リアル・デザイン」とはどのような意味を持つのかという点について言及しています。

今回の展示対象は、家庭・医療・工業といった分野の製品であり、テレビのリモコンから大規模な化学実験用操作室の装置といった幅広いバリエーションが含まれます。

本展示会は、イギリスのデザイナー:マイケル・マリオット氏とグラフィック・デザイナー: A2 Designによってデザインされました。人間工学に基づいたデザインが、モック、プロトタイプ、完成品やインターアクティブなディスプレーを用いて表現されています。

本展示会は、2010年3月7日まで開催中。

写真: ルーク・ヘイズ氏

以下は、ミュージアム提供のインフォメーションです。
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人間工学-リアル・デザイン (2009年11月18日から2010年3月7日)
一般的には日常の科学と呼ばれる人間工学は、人間の動きを考慮してデザインし、技術を駆使し、安全で効果的でありながら使って楽しいシステムや商品を作っています。また、身体のサイズや形・動作・感覚・視覚・聴覚までもを踏まえながら、日常的なものから、非日常的なものまでデザインしています。
今回の展示では、人間工学の基本的な考え方やプロセス、さらには、使いやすく質の高い作品を作る為に必要な理論・原則・方法論までもを解明しています。ますます技術革新が求められる社会において、人間工学は、デザイナーにとっても、消費者にとっても、これまで以上に重要視されています。人間工学は、簡易的な巻尺やテレビ用リモコンから複雑な運送システムや医療分野まで、幅広いジャンルにおける機械と人間の関わり方を研究テーマとし、相互関係を最大限利用することを第一の目的としている学問です。
人間工学は、素晴らしいデザインの中に隠れている「縁の下の力持ち」であり、その存在が欠如している場合のみに存在感を表します。すなわち、使い勝手が悪い場合のみ、人間工学的な要素の欠如が浮き彫りになるというわけです。お湯と水の蛇口を取付け違えるようなミスを防止するのは、航空事故や発電所の事故を防ぐこととほぼ同様と言えます。部品を間違って取り付けることによる影響の規模は事例によって異なりますが、事故原因の理論としては同じです。
本展示会では、スカイ・テレビのリモコンからCERNコントロール室を含むプロトタイプやインターアクティブ・ディスプレイといった展示を通し、現代に用いるデザインにおいて人間工学がいかに重要であるかを解明しています。
ブルネル大学の人間を中心に考えるデザイン研究所における上級講師であるマーク・ヤング博士のは、以下のようにコメントしています。「人間工学とは、科学や理論を一般常識といわれる行為に適用することであり、それは根拠あるデザインと呼べるかもしれません。この展示会では、人間工学がデザインのプロセスに与えうる付加価値を紹介しています。
この展示会は、デザイン・ミュージアムとブルネル大学によるコラボレーション企画であり、理工学・自然科学研究委員会(Engineering and Physical Sciences Reasearch Counsil)における広報普及活動支援を受けて開催しています。
投稿: ナターシャ・ライオンズ
翻訳: ハートフルジャパン 武田浩美

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