「デザイン・リアル」というこの展示では、日常生活のためにデザインされた大量生産品で、過去10年の間に発売されたものが紹介される。
展示では、無名のデザインに加え、ジャスパー・モリソン、ロス・ラブグローブ、ザハ・ハディッドといったデザイナーたちの家具、家庭用品、器具、工業用発明といった作品が紹介される。
展示は11月26日にオープンし2月7日まで開催される。
グルチッチのインタビューをポッドキャストで近々アップ予定。
サーペンタイン・ギャラリーからの更なる情報はこちらから。
デザイン・リアル
コンスタンティン・グルチッチが、サーペンタインで初めての現代デザイン展をキュレート
2009年11月26日から2010年2月7日まで
全世界で、デザインとデザインが我々の住む世界に与える影響に対する認識が高まりつつあります。現代美術のように、デザインは常に変化する我々の社会を型作り反映しています。良いデザインは人間の行動を理解し、問題への実用的な解決策を提供し、我々の日々の経験を高めてくれます。
著名な工業デザイナー、コンスタンチン・グルチッチがキュレートした「デザイン・リアル」展は、サーペータイン・ギャラリーが現代デザインに専念した初めての展覧会となります。グルチッチはこの展示で「リアル」なもの(日常生活で実用的な機能を持つ大衆向けに製造された商品)に焦点を充てています。
写真上:ハンドグリップのメガフォンER-1206W, TOA(デザインby安積 伸)
展示では、家具や家庭用品から技術的、工業的革新まで、異なるスタイルや機能の幅広い商品を展示します。
写真上:視覚障害者のためのエレメンツ(デザインby Pictoform)
展示では、ジャスパー・モリソンの椅子、ロス・ラブグローブのカバン、ザハ・ハディッドの防水靴といった超有名デザイナーの作品から、無名デザイナーによる車輪の形をした水の容器、地方自治体のリサイクル用ゴミ箱、ボルボの後部ライトといった作品まで、我々を取り巻く素材の世界への新しい視点を提供し、デザインへの新しい見識を奨励してくれます。
上写真:メリッサ+ザハ・ハディッド、メリッサ・プラスチック・ドリームス(デザインbyザハ・ハディッド)
グルチッチはこの展示についてこう述べています。「工業デザインの何が私を惹きつけるかというと、こうしたものがどうやって作られ、どういう素材が使われ、それがどうやって伝達手段や品質に影響を与えてきたかということです」。
上写真:溶接シールドのスピードグラス9100(デザインby3М)
作品の中には非常に技術先行型−機能がまさに物体を特定する−ものもあります。署名や原作者があるもの−作品を作ったデザイナーの手書きがあることで、特別なものとなる−もあります。「デザイン・リアル」のために選ばれた作品にはひとつの共通基準があります。それは全ての作品が、ここ10年以内に市場に登場したものだということです。
上写真:ビーナ、サンタ&コール(デザインbyゴンザロ・ミラ&マルティナ・ズィンク)
サーペータインのセントラル・ギャラリーはリサーチのスペースに充てられており、これはグルチッチが当展示のために特別にデザインした「デザイン・リアル」で展開するテーマから発展したものです。フィールド・トリップが展示専用にデザインしたインターネット・サイトwww.design-real.comは、展示にとっては中心的な情報ソースとなり、このコンセプトにとって欠かせないものとなっています。
上写真:グレゴリー、リーン・ロゼ(デザインbyグレゴリー・ラクア)
ここでは展示している作品を、開発や製造、利用といった側面から探求し、詳細にわたって調査しています。またこのスペースは一般入場者を対象に無料で、午後3時からの土曜セミナーを行なう場所にもなっています。
上写真:KR 5(デザインby KUKA Automation + Robotics)
デザイン・リアルは、サーペータイン・ギャラリーのディレクターであるジュリア・ペイトンージョーンズ、同コー・ディレクターのハンス・ウルリッヒ・オブリスト、キュレーターのキャサリン・ラティーと共同で、コンスタンチン・グルチッチがキュレートしたものです。展示のデザインはアレックス・リッチとユーグ・レイニとのコラボレーションです。
上写真:ヤング、アルテミデ(デザインbyカルロッタ・デ・ヴェヴィラッキァ)
コンスタンティン・グルチッチ
21世紀デザインの巨匠の一人コンスタンティン・グルチッチはミュンヘンで1965年に生まれ、1991年にコンスタンティン・グルチッチ工業デザイン(KGID)を設立しました。KGIDは工業製品から展示デザインに至るまで様々な分野のデザインを専門に手がけます。グルチッチの製品は、一流のデザイン賞を世界で受賞し、またニューヨークの現代美術館、パリのフランス国立現代美術館などの機関でパーマネント・コレクションとして展示されています。
上写真:ベビービョルンのベビーキャリアー・シナジー(デザインbyエルゴノミ・デザイン)
サーペータイン・ギャラリー
サーぺータイン・ギャラリーでは2000年以降、年に一度、世界でも唯一の野心的な建築プロジェクトをパビリオンで委託展示してきました。プログラムの世界的な成功に続き、サーぺータインはドイツのプロダクト・デザイナーであるコンスタンティン・グルチッチを招待し、ギャラリーにとっては初となる現代デザインの「デザイン・リアル」を企画することで、そのデザインへの献身をより発展させています。
上写真:Volvo XC60(デザインby Volvo Car Corporation)
サーペータイン・ギャラリー
ケンジントン・ガーデン
ロンドンW2 3XA
投稿/ローズ・エサリントン
翻訳/ハートフル・ジャパン 武田浩美


コメントする