
「Found」と呼ばれるこの作品展の呼び物は、ヘイガース氏自身が漂流物、市場、フリーマーケットから収集した品々で装飾した照明だ。


新しい作品には、歯磨き粉チューブのキャップを使ったランプスタンド(写真上)や、台の部分に陶器の像をちりばめたランプなどがある。
この展示会は2010年1月30日まで開催されている。

すべての写真はHaunch of Venisonの好意による。著作権はスチュアート・ヘイガース氏。
ギャラリーからの詳しい情報は以下の通り。
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イギリスのアーティストでありデザイナーであるスチュアート・ヘイガース氏にとって最初となるHaunch of Venison Londonの展示会で、氏は一連の新作家具、ランプ、さらにシャンデリアを通して、長年追及してきた不用品との関わりと、分類学の魅力を検証しています。身近にある不用品に美しさを見出すことによって、氏の作品は、価値や美しさに対する既成の概念を覆しています。

ヘイガース氏は長年に渡り漂流物を収集し、市場やトランクセールを訪れることで、陶器の像、眼鏡、ガラスやプラスチック製品などのような、一見価値が見いだせない不用品を収集してきました。それらは整理し分類され、色、素材、そしてテーマ別に整然と保管されています。品々の形、用途、感触、そして照明との調和に作品の発想を多く求めることで、収集された素材は丹念な作業により、ランプや家具に作り変えられ、このままでは誰の目にも止まらなかった陳腐な品々が、日の目を見ることになります。

ヘイガース氏は長年に渡る不用品の収集や分析が、人間の社会行動や習慣を探求する機会につながると考えています。ヘイガース氏は狭い通りや、ロザハイス・トンネルのようなロンドンの「衝突の名所」で車の砕けたサイドミラーを集め、新しい作品に作り変えました。その中には、350個のサイドミラーの破片を反射面に取り付けた回転式ミラーボールや、ミラーの破片を表面に散りばめたサイドミラーを模ったテーブル類などがあります。これらの破片が呼び起こす複雑な人間感情や事実によって、ヘイガース氏は現代の社会があまりにも慌ただしく、危険に満ちていることを痛感しているのです。

ヘイガース氏はまた眼鏡の魅力を追求し続けていることでも有名であり、この展示会のためにハリネズミを模った一連のランプを制作しました。毛羽立った滝のようなフレームが内側から照らされ、眼鏡の廃品を使ったシャンデリアは、陰影の付いたレンズで出来ています。長い時間をかけて集められた品々のレイアウトを考え、修正を繰り返しながら、中心部の台や底に取り付ける段階になった時、初めて視覚的に統一された芸術作品が生まれるのです。

投稿/ローズ・エサリントン
翻訳/ハートフルジャパン 鳴海 亨
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