
「フィフス・アベニュー・シュー・リペア」と呼ばれるこのブティックの内装は、白い壁と黒い躍動感のある陳列棚が基調になっている。

衣類は細い金属製の棒で出来た黒い格子に並べられる。

Guiseは先月のThe Great Indoors Awardsにおいて「年間最優秀デザイン事務所賞」を獲得した。詳細は前回の記事を参照。
Guiseからの詳しい情報は以下の通り。
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スウェーデンの建築事務所Guiseは、らせん状階段を2つ組み合わせた棚が呼び物のブティックをデザインしました。
スウェーデンの建築事務所Guiseは、高級ファッションブランド「フィフス・アベニュー・シュー・リペア」の依頼で、ストックホルムのファッション街中心地区にコンセプトショップを完成しました。従来と異なる設計を取り入れたこの店は、空間の広がりを強く印象付けるデザインになっています。
このプロジェクトは、伝統的な衣類に独自のデザインを取り入れ、新しい型の衣類を作り出すスウェーデンのファッションブランド「フィフス・アベニュー・シュー・リペア」のために、新しいコンセプトショップを開店することを目的としています。
この企画では、商業スペースとしての店舗に相応しい斬新なコンセプトショップを建築することは勿論、人が「フィフス・アベニュー・シュー・リペア」のブランドと出会う空間をデザインすることが最優先でした。

Jani Kristoffersen, one of the founders of Guise explains:
Guiseの創設者の一人であるジャニー・クリストファーセン氏は次のように説明しています。
「その構想は、鮮明な輪郭上にらせん状の階段を2つ組み合わせて、基本的な形を作ることでした。商品を陳列するという機能面での必要性から、らせん形を取り入れる段階で、階段を変形させましたが、それによって独特な雰囲気が生まれました。」

同じく創設者の一人であるアンドレアス・ファーム氏は次のように述べています。
「基本構造がらせん状の階段になっているため、衣類やアクセサリーは、客が店内を見て回る間見え隠れします。このらせん形によって、客はより一層躍動感を体験し、そのことが明確な空間体験の創造につながります。」
この階段は「フィフス・アベニュー・シュー・リペア」が店舗のコンセプトとする空間の象徴的存在ですが、階段と同様に棚の体系も、この店に対する要求に柔軟な対応ができるよう工夫されています。商品の陳列は、小売店に対する要求の変化に対応できなくてはなりません。個々の棚は、店内の配置に合わせて、特別にデザインや工夫がされています。

棚は鋼鉄の棒で出来た頑丈なフレームで、組み合わせると長さ、幅、高さがそれぞれ360mmの小さな立方形の集合体になります。構造に立方形を取り入れることで、一番下の衣類は、壁と直角にしたり、90度回して壁を背に服の前面が見えるような、2通りの掛け方が可能なのです。
この棚には黒色の薄い鋼鉄製プレートが数百枚用意され、プレートの位置を変えることで、棚全体の配置を変えることが可能です。また、それによって、棚は見た目の美しさや機能性が大きく変化します。
備品だけでなく、レジ、マネキン、試着室、ドア、鏡は全てデザイナーの手によるもので、これによってショッピングという体験がより豊かなものになるのです。
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投稿/ローズ・エサリントン
翻訳/ハートフルジャパン 鳴海 亨
Dezeen記事(オリジナル)はこちら。


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