
フランス人デザイナーのパトリック・ナドがイタリアのブランド「ボッフィ」のために、植物で覆われた半円形ドームを吊り下げたインスタレーションを創った。

レインフォレスト(熱帯雨林)と呼ばれるこのインスタレーションは、ケーブルタイで接続されたコーリアン製(人工大理石のような素材)のフレームからなるものだ。

土が不要な、Tillandsias usneoidesと呼ばれるハンギング・スパニッシュ・モス(コケの一種)が、フレームを覆っている。

ドームは天井から垂れ下がり、ボッフィの商品ディスプレイを照らすために使われる。

このインスタレーションはパリのデザイナーズ・デイズ、ロンドン・デザイン・フェスティバル、ミラノ・デザイン・イン・ザ・シティの期間中に展示された。

写真/Aurelien Mirofle、Fillioux & Fillioux

デザイナーからのメッセージはこちら。
このインスタレーションは、着生植物であるTillandsias usneoidesという熱帯植物から作られています。植物は、コーリアンを使った作られたフレームに付けられ、垂れ下がっています。Tillandsias usneoidesは南米の熱帯雨林が起源の植物です。

植物は、コーリアン製の薄い棒(断面3×12mm)を使った非常にシンプルな構造に支えられています。薄い断面は素材の柔軟性を利用して、自然に曲がるようになっています。

そしてこれらをケーブルタイと合体させます。こうしたやり方は、庭師の仕事に見られる基本的なテクニックです。

この植物は土を必要としません。木の枝に直接固定することができ、空中の水蒸気で生きられます。

このプロジェクトは私が現在研究中の「植物デザイン」で行われました。建築素材として、植物の今までにない利用法を提示したものです。

ボッフィの家具は非常にミニマルで、スッキリとしたスタイルが特徴です。基本的に、大地との緊密な関係を感じさせるシンプルな塊からできています。このインスタレーションは、こうした審美眼の対比として行われました。空気のように軽く、植物が持つ複雑でランダムな構造に作り上げたのです。
パリ(デザイナーズ・デイズ)> 2009年6月
ロンドン(デザイン・ウィーク)> 2009年9月
ミラノ(デザイン・イン・ザ・シティ)> 2009年10月
ケルン(Mobelmesse)> 2010年1月
ニューヨーク(デザイン・ウィーク)> 2010年5月
投稿者/ルース・ヘインズ

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