
デー・アンド・チャールズ・ワイリーシアターと呼ばれるこの劇場は、劇場の入り口や舞台裏の機能を、客席の上や下の階に移動したところに特徴がある。

客席は遮光用のブラインドがついたガラス張りで、開けると市内が見渡せ、同時に外からも公演を垣間見ることができる。

座席や舞台は、様々な種類の公演を想定して、形を変えられるようデザインされている。
建物の上部はパイプ式のアルミで覆われている。
写真/イワン・バーン

著作権/ REX/OAM

OAMからの詳しい情報は以下の通り。
今週ダラス市に、従来の発想を一転させた劇場、一階に外から見える舞台と観客席を備えたディー・アンド・チャールズ・ワイリー・シアターがオープンします。ワイリー・シアターは市に新たできたAT&Tパフォーミングアートセンターの一部で、REXの共同経営者であるジョシュア・プリンス=ラマス氏と、OMAの設立者であるレム・コールハス氏によってデザインされました。
従来の劇場とは異なり、ワイリーシアターは、劇場の正面や奥にある施設を、同じ階にではなく観客席の上下の階に配置することで周囲のスペースを広げました。ガラス張りの壁に取り付けられた遮光用のブラインドを開けると町の様子が直接見えます。通行人も劇場内の公演を垣間見ることができるのです。劇場は最大575人を収容でき、周囲にはダラスの町並みが広がります。
10月15日午後4時に講演を予定しているレム・コールハス氏は、コメントの中で、「劇場に必要な機能をすべて垂直線上に並べたことで、完全に開放された状態から閉め切った状態に至るまで、無限の舞台設定が可能になっている」と述べています。
特徴のあるパイプ式のアルミで囲まれた12階建のワイリーシアターからは、南側にあるAT&Tパフォーミングアートセンターの敷地を見渡すことができます。建物の延べ床面積は7,500平方メートル(80,300平方フィート)で、バー、事務所、土産物店が入り、最上階は多目的ホールになっています。ワイリーシアターは最先端技術を生かした最高峰の建築物といえ、舞台や座席を効率的に動かすことによって、過去に例を見ない柔軟性と新しい試みを備えた劇場の新しい形を示しました。仕切り、張り出し舞台、通路、アリーナ、スタジオ、床の配置など、一日を要さずにセットできます。
ジョシュア・プリンス=ラマス氏とレム・コールハス氏によるワイリーシアターの設計は、2004年ロッテルダムのOMA本社で始まり、その後OMAニューヨークオフィスで完成に至りました。2006年にプリンス=ラムス氏はOMAを退きREXを設立しましたが、そこでも引き続きワイリーシアター建設の指揮を取りました。2006年からは、OMAの共同設立者であり、現在建設中のコーネル大学ミルスタインホールなど様々なプロジェクトで指揮を取っている重松象平氏が、ニューヨークオフィスの責任者となっています。
投稿者/ローザ・エサリントン
翻訳者/ハートフル・ジャパン 鳴海 亨
Dezeen.com オリジナル(英語)はこちら。


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