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遠距離カップルのためのペンダント
Presence in Absence

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大学在籍中のデザイナー、コルム・ケラーが、遠距離恋愛中のカップルのために、セラミックと樺の木を使った、USBのペア・ペンダントを創った。


Presence in Absence(不在の中の存在)と名づけられたこの作品は、USBのペンダント・セット(元はひとつのペンダント。カップルがナイフで半分にする)に、そのUSB用のポーセリン製ハブがセットになったものである。そのすべてを納められるフェルトと革製のケースもついている。


メモリースティックは、二人が恋愛関係にあることのシンボル的な存在となる。恋人たちは会うたびに、データや中身を共有するのである。


ケラーはスウェーデンのヨーテボリにあるHDKで学びながら、このキットをデザインした。


写真/クリストファー・T・ダフ

コルム・ケラーからの更なる情報は以下。


これは、アイルランド人デザイナーのコルム・ケラーによるHDK(スウェーデンのヨーテボリ)での卒業プロジェクトです。このプロジェクトは、遠距離恋愛が増えている現実と、コンピュータを仲介としたコミュニケーションの弊害に焦点をあてたことから始まりました。このペンダントと使用者との間に、感情をともなった絆を作り出したくて、手工芸が持つ、心が通う感じや落ち着きを取り入れました。将来、このデジタルな工芸品(デジタルな宝物とも言えるでしょう)がどんな風に評価されるのか、そんな対話のきっかけとなることも期待しています。


このキットには以下、4つの部品が含まれます。

1. デジタル・スクラップブック(ポーセリンのキャップ付き、樺の木仕上げ)
2. カービング・ナイフ(刃はラミネート加工したスチール)
3. デジタル・スクラップブックのハブ(ポーセリン仕上げ)
4. 携帯用ケース(樺の木のダッフル・ボタン付き、細部はレザー加工、灰色のフェルトと茶色のアニリン革を使用)

スクラップブックは、カービング・ナイフを使ってゆっくりと半分に切れるようデザインされています。カップルはどちらか一方を取り、自分たちが望むようなシェイプに彫ることができます。切り取ったり、彫ったりするために時間を費やすことで、利用者とものの間には感情の絆が作り出されていきます。自分だけの形に作りあげることで、このデジタル・スクラップブックは、さらに利用者にとって意味を持つものになるでしょう。

洋服につけたり首にペンダントとしてかけたりできるので、恋愛関係のシンボルとしての役割をより強力に果たします。無意識のうちに相手を思い出させてくれる存在となるわけです。そして中のUSBには、二人が離れている間に起きた様々なできごとを、情報として少しずつ蓄積させ、再会したときにそれを共有することができるのです。


カップルは再会したとき、お互いにペンダントの外見と中味を比べあうことができます。各々が費やした時間を反映して、恐らく両者の間には大きな隔たりがあることでしょう。スクラップブックの中味を共有することは、一種の儀式のようなものです。カップルは離れているあいだはそれを心待ちにし、再会したときにはそれを楽しむことができるのです。音楽を聴いたり、写真や映画を観るということは、共有する相手がいるのといないのとでは違ってきます。このペンダントによって、遠距離カップルはそれを再認識することでしょう。二つの部分を隣同士に並べることで、両方が互いの一部であることが明らかになるのです。




投稿者/ローズ・エサリントン
翻訳者/ハートフル・ジャパン 武田浩美


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