南アフリカで活躍するピーター・リッチ・アーキテクツがデザインした、有史以前の工芸品を収納する建築が、バルセロナで開催されている世界建築フェスティバルでワールド・ビルディング・オブ・ザ・イヤーに輝いた。

最新の情報と画像は届き次第発表。世界建築フェスティバルからのプレスリリースは以下の通り。
2009年11月6日プレスリリース
南アフリカのInterpretation Centre(民族資料館)が、2009年世界建築フェスティバルでワールド・ビルディング・オブ・ザ・イヤーを受賞。
ヨハネスバーグを拠点に活躍するピーター・リッチ・アーキテクツが、世界中の建築を対象とした最も権威のある賞を獲得しました。

ヨハネスバーグのピーター・リッチ・アーキテクツがデザインしたマプングブエ民族資料館は、世界的に権威ある2009年世界建築フェスティバル賞(WAF Awards)で、世界建築の頂点であるワールド・ビルディング・オブ・ザ・イヤーに輝きました。

発表は、バルセロナ国際展示場で行われた世界建築フェスティバル最終日の11月6日に、国際建築会議閉会式を記念する特別受賞式典で行われました。

マプングブエ民族資料館は、リンポポ川とシャシ川の合流地点に位置し、有史以前にその地域から発掘された工芸品を保管するための施設です。このプロジェクトは、地元住民の技術や労力を得て成り立ったというだけでなく、彼ら住民をデザインや建築の創造過程に引き入れたという点でも、地域社会との連携に支えられた企画といえるでしょう。この建物のの荒削りな魅力や、駆使された高度な手工芸の技術とともに、持続可能性、景観との調和という側面をも、審査員は高く評価しています。

世界建築フェスティバル賞は世界最大の建築を対象としたコンクールで、国際的な建築部門でのすぐれた建築を表彰し展示することを目的としています。またこの賞は最終選考に勝ち残った建築家が、フェスティバル期間中の11月4日から6日まで、自身のプロジェクトを1,500人以上もの各団体からの代表者や著名な建築家、さらに産業部門の専門家に生の声で発表できるという点でユニークであると言えます。
マプングブエ民族資料館は、ラファエル・ヴィニョーリ・アーキテクトPCのラファエル・ヴィニョーリ氏が座長を務め、隈研吾氏、ファルシード・ムサビ氏、スーハ・オズカン氏、マティアス・ザウアーブルッフ氏から成る「スーパー審査員団」によって、最終選考に残った15体の建築から選ばれました。この15とは270以上ものプロジェクトから選ばれたものです。
授賞式に際し、コンクールの委員長であり『アーキテクチャーレビュー』誌の編集長でもあるポール・フィンチ氏は次のように述べています。「スーパー審査員団は最終選考に残った優れた建築から最優秀賞を一つ選ぶという厳しい試練を与えられました。非常に厳しい審査にも関わらず、67カ国から272という膨大な数のプロジェクトが最終選考まで勝ち上がって来ました。世界の様々な地域から出展された今年のデザインは稀に見る質の高さで、世界の建築の現状と多様性を深く理解することができます。本年度の賞は、世界最高峰の建築に相応しいピーター・リッチ・アーキテクツに贈られます」
受賞にあたり、ピーター・リッチ氏は「私はこれからも恵まれない人々の役に立つために模索し続けるつもりです。それは彼らにとって当然の権利なのです。」と述べました。
次のプロジェクトがエチオピアで行われることに関して、リッチ氏は「見事に勝ち抜いて、成果を世界に示したい」と付け加えました。
世界建築フェスティバル賞は今年で2年目になります。昨年の最優秀賞はミラノ市のルイジ・ボッコーニ大学のデザインを手がけた、アイルランドを拠点に活躍しているグラフトン・アーキテクツに贈られました。この賞はまさに国境を越えて、世界各地の偉大な建築家による優れた建築を称える賞なのです。
すでに前年のうちに完成した建築物へ贈られるその15部門とは別に、当フェスティバルは、インテリアデザイン、構造デザイン、未来プロジェクトという三部門を今年から新たに設け、計画段階ではあるが優れたプロジェクトを表彰します。
世界構造デザイン賞はクロアチアのアリーナ・ザグレブを設計したUPI-2Mに、世界未来プロジェクト賞は2010年上海万博のスペインパビリオンを設計したミラーレス&タグリアブエEMBTに、さらに世界インテリアデザイン賞は表面がコーリアン石でできたスーパーショールームを設計したアマンダ・レヴェット・アーキテクツにそれぞれ贈られました。
投稿者/マーカス・フェアーズ

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