
プラスチック・レリックスと呼ばれるこのコレクションは、来るべき27世紀には、現在では不要とみなされているプラスチック部品が、価値を持ち注目されるようになることを想定して作られている。

それぞれの容器には、プラスチック部品が蓋として組み合わされている。

塗りの容器はハンドメイドで、プラスチック部分の形をいろんな方向に延長したような形となっている。

東京デザイナーズ・ウィークは11月3日まで。

コミッティからのメッセージはこちらから。
コミッティは独創的な作品づくりの模索において創造的な手段を好みますが、このプロジェクトでは自分たちを未来(おそらく世紀末の直後)の世界に置いてみました。石油は枯渇し、物質世界は我々の知らないものになっています。現在我々が当たり前に思っている、プラスチック用品の使い捨てが、この時代には考古学的な興味や、魅惑の対象となり、あるいは非常に価値のあるものになっているかもしれません。

コミッティはこのアプローチのために、今の時代を代表する遺骸として、ごく普通のプラスチック部品を選びました。未来の職人にひらめきを与え、本来の用途を遥かに越えた大事なものとして扱われる、不思議で興味をそそるモノとして想定したのです。

従来の用途から解き放たれ、他の部品から孤立したプラスチック部品は、機能性を失ってまったくの抽象的アートの装飾品と化し、見過ごされたり廃棄される代わりにその神秘性ゆえに賞賛の的となるのです。

コミッティの狙いは、27世紀にはプラスチックがその存在を誇るべき素材となって、想像上の未来の職人が、飾り容器の装飾的な蓋として再利用するかもしれないという可能性を示すことでした。

かつて大量生産されていた(プラスチックの)骨董品と並んで、箱の下半分は伝統的な手法で造られた日本の漆器から造られています。

箱の部分は黒い柱礎のようなデザインで、蓋の輪郭に合わせて容器部分が ーまるで時間を経ることで蓋の形が投影された陰のように、そして遠い昔に戻って漆黒の原油となって流れ出しているかのようにー 形づくられています。

コミッティは、日本の伝統工芸と新しいデザインを結び付けることに強い興味を持っており、東京のシボネ・エディションズに一緒にプロジェクトをしようと働きかけました。その結果、ロンドンの3DスキャンとCADデザイン手法と、日本の輪島地方での伝統的な漆塗りの手作業工芸が混合することとなったのです。

出来上がった容器は新旧が不思議に入り混じっています。製造した跡がわからないほどの滑らかで理想的な仕上がりで、塗り物の表面とプラスチックは絶妙にマッチしています。

プラスチックには科学と工業的製造技術が、塗りには職人の熟練技が駆使されたこの作品には、人間と機械と間の対抗が見られます。コミッティは、彼らの他の試験プロジェクトと同様に、プラスチックの遺骸を通じて、我々の頭にある物質的価値の一般認識を変えることで、現在我々が置かれた状況に光をあてたいと考えています。
投稿者/ローズ・エサリントン
翻訳者/ハートフル・ジャパン 武田浩美
Dezeen.com オリジナル(英語)はこちら。


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