
オランダ・デザイン・ウィーク
先週のアイントホーフェンのオランダ・デザイン・アワードのラドー賞受賞者、ヤルタ・ファン・アベマの二つ目のプロジェクトは、デジタルな世界を通してどうやって感情を表現するかというもの。

ヴァーチャリアルという名前のこの研究プロジェクトには、しなびた葉(上写真)、あるいは溶けていく砂糖のように、時間が経つと退化してしまうフォントの製作が含まれた。

下:アルファボールド・フォント

下:Oplossen フォント

ファン・アベマはまた、古いタイプの機械タイプライター(写真下)にセンサーをつけ、キーを打つ強さによって、コンピュータの画面には強弱の異なる様々な文字が現れるようにした。


デザイナーからのメッセージが以下に届いている。
ヴァーチャリアル
コンピュータには、書く側から読む側への感情移動を表現する方法と感覚が欠けています。

デジタルの世界は、現実世界のニュアンスやイントネーションは言うまでもなく、こうした感情を認識できません。
ヴァーチャリアルは仮想世界(ヴァーチャル)と現実(リアリティ)の連結で、キーを打つ強さを聞く事で、人間と機械の境界線を模索するものです。

旧式のラミントン型タイプライターに最新式センサーを組み合わせることで、キーを打つとコンピュータを通じて感情の入ったコミュニケーションが記録されます。

軽いタッチは小さな文字による囁きとなり、叫びは紙いっぱいに広がる大きな文字で表現されるでしょう。

さらに葉っぱがしなびたり、あるいはさいころ型の砂糖が水に溶けることで、ファン・アベマの文字は時間の経過と共に変わっていきます。こうしてタイポグラフィが創造者の思考や感情を表すのです。
投稿者/マーカス・フェアーズ
翻訳者/ハートフル・ジャパン 武田浩美
Dezeen.com オリジナル(英語)はこちら。

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