
Agnieszka Jacobson-Cieleckaがキュレーターをつとめたこの展示会では、ポーランドの民族模様や工芸技術の影響を受けた家具、照明、グラフィックス、プロダクツ、建築が紹介された。

カフィティ・デザインは地元製造業者とポーランド企業と恊働し、Estrella lamp(二つ上の写真)やMoth lamp (写真上)といったポリプロピレン素材を使った照明を製作した。
ルースターズ・カーペットはJoanna RusinとAgnieszka Czopが製作したもので、色とりどりのニワトリ(ルースターズ)の形をした切り抜きから作られている。取り外して入れ替えができ、カーペット模様のレイアウトが変えられる。

この二人のデザイナーは、奥行きの異なる細長いカラー・フェルトからなる縞模様の絨毯も製作した。フェルトを合わせた時、表面が波打つようになる。
Tシャツ・デザイナーのチュラムは、彼らのデザインであるフィッシュ&チックス(上)とレッツ・メイク・ラブ(下)を展示した。
プラットフォーム作のメープル・ チェア(下)は積み重ね可能な椅子で、合板と色付きスチールでできており、カエデ(Maple)の葉の形からデザインのヒントを得ている。

ボグダン・コサックのセンチメンタル・ リース(下)は、花瓶、ろうそくたて、宝石スタンドを含む磁器シリーズである。

WWAA建築設計事務所による、ポーランド・エクスポ2010のエクスポジション・パビリオンは(コンセプト段階、写真下)、構造はスチールで表面には含浸のCNCカット合板を貼付けたものとなっている。

AZEデザインのフォーク・カーペット(下)は、今日にまで伝えられる伝統的な機織技術にひらめきを得ている。民族的なモチーフを取り出してコンピュータ・グラフィックスのピクセル画像に似せて再構成し、ベーズの布にスクリーン印刷した。

ゴーゴー・デザインのPiotr Stolarskiは、厚板に組み込まれた時計、ログ・クロック(下)をデザインした。

板を切り離して、好きなだけ時計を取り付けることができる。

ログ・クロックに関しての以前の記事はこちら。

Agnieszka LasotaによるThe リース・ランプは、建物を新築したとき屋根に置く伝統的なリースに基づいている。

このリース・ランプについては以前の記事も参照のこと。
マラフォーのラダー(柱の意、写真上)は木、アルミニウム、フェルトで作った背高の椅子だ。
この展示に関する更なる情報は以下のとおり。
ポルスカ・フォーク
ロンドン・デザイン・フェスティバルの一部としてポーランド人の若いデザイナーたちの作品が展示されます。「ポルスカ! イヤー」の一環として、テント・ロンドンで若いポーランド人デザイナーのグループが展示をするというものです。

ポルスカ・フォークは、ポーランド固有の民族模様や伝統技術が、いかに現代ポーランドのデザイン、装飾アートや建築に与えた影響を示す、新しいデザイン群を紹介します。民芸品や工芸品、フォーム、素材、オーナメント、技術的解決、詩的な民間伝承に触発された作品を一同に集めて、その概要を提供しようという試みです。

イギリスにおけるポーランド現代デザインの総合展示としては、この展示が最初のひとつとなるでしょう。フェスティバルにポーランド人アーティストの参加を呼びかけることで、現代ポーランド・デザインがポーランドの伝統や文化的多様性にルートを持つことが紹介され、洗練されたテイストを持つヨーロッパ人の観客にとっても魅力的な展示となるはずです。

素材や土地特有の工芸品が、ポーランドの伝統や背景について多くを語っています。結果として、ポーランドのデザインはヨーロッパ・デザイン主流の一部であると同時に、独自の明確なアイデンティティや意味合いを持ちます。このことは、ここに展示されている作品のいくつかが国際的な賞を受賞したことによっても証明されます。
ポルスカ・フォークでは、既に有名なポーランド・デザインだけでなく、一個(回)限りのデザインやプロトタイプ、新進未知のデザインなど、今回のために限定製作された商品を紹介します。展示される作品の中には、既に国際的な賞賛を勝ち取った作品もあれば、今後大ブレークを待ちのぞむものもあります。全作品がアート愛好家のみならず、一般大衆の賞賛も受けるにふさわしいといえます。
「この10年間、自分たちのルーツと伝統的な製作手法に立ち戻ることは、ポーランドだけでなくヨーロッパ全域で強い傾向となっています。それは自分のアイデンティティ、多様性、ユニークさを探すこと、そしてグローバル化と大量伝達の時代に、地方や地域に立ち返ることでもあります。この現象は工業デザインだけではなく、ファッション、音楽、そして料理の世界でも明らかです」と言うのは同展示のキュレーターをつとめるAgnieszka Jacobson-Cieleckaです。「展示では、ポーランドの文化や工芸、特に彼らの素朴な民族的ルーツに刺激を受けて製作された、最も面白い作品を紹介します。アーティストたちは、レース、色彩豊かな縞模様、切り紙、エプロン、伝統的な形や自然素材といった、田舎に伝わる装飾モチーフに心奪われます。しかし彼らは、自分たちの伝統を必要以上に厳粛に捉えるのではなく、皮肉とユーモアをもって眺めています。この展示では、年齢的には30代に属するデザイナーたちの成果を紹介しています。この世代は、ポーランド人デザイナーの中で最も興味深いグループです。ポーランドが大きな変化を経験した後に教育を受けた彼らは、その多くが独自の作品を制作しています。展示に選ばれた作品に共通する特徴は、何より、感情とユーモアが現わされているということです」
作品が展示されるアーティストは
Malafor、Joanna Rusin & Agnieszka Czop, Aze Design、Agnieszka Lasota、Platform, Chrum、Kafti、Bogdan Kosak、GOGO、EXPO 2010のポーランド館。
ポルスカ・フォークはアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート(ポーランド、ワルシャワ市)と、リージョナル・ミュージアム(ポーランド、スタロワ・ウォラ市)の企画で、スタロワ・ウォラ市の協力によって開催されています。
展示キュレーター:Agnieszka Jacobson-Cielecka
今月のポーランドのデザインに関する記事は、こちらの分野別特集を参照のこと。
ポーランドデザインの詳細はこちら。


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