「Grandi Legni」と呼ばれるこの作品群は、ミラノのギャラリーDesign Gallery MilanoとNilufar Galleryによってプロデュースされた。
古い梁、モザイク、ファウンド・オブジェクト(例えば日用品、もしくはゴミのような、本来芸術の素材とされていないもの)、鳥かごの金網などが組み合わせられ、造形物としての姿を現している。
展示会は2009年12月10から2010年1月17日まで。
写真/ルイ・テシーラ
ギャラリーからの詳しい情報は以下の通り。
「Grandi Legni」は、アンドレア・ブランジ氏による長年にわたる試験的な作品の中にあって、近年の部類に属するものです。科学技術や現代・古代両方の芸術の歴史をたどって生まれてきた現代社会、それを特徴づけている情報伝達の複雑さを象徴する元型ともいうべきものを、周囲の環境のなかに探し求める試みです。作品は木造建築のインスタレーションと、身の回りの物との中間に位置するものです。
現代のデザインの方向性が、表面上それ自体が持つ完璧さや個性の虜になっているのに対して、「Grandi Legni」は、魔術や神話のような、より深い人類学の分野に方向性を見出しています。ある種の謎めいた存在が、古代のきわめて独創的な言葉で語りかけるのです。過ぎ去った時代の、深みを湛えたトポス、偉大な物語、宗教、そして自然などと、人間の持つ技が語り合うことのできる世界に、これらの造形物は属しているのです。
「木を用いた大型作品」について(英語訳によると)ブランジ氏はアニミズムの根源について語っています。「魂の姿が見えるだけで作品としては十分なのに、現代のデザインはその点において必ずしも成功しているとは言えず、むしろ時にはそれを抑えつけているのが現実です」
「人と物体の関係は不透明にもなります。全てが明確さを持っているわけではありません。ポジティブな物もあれば、そうでない物もあります。プロジェクトの文化は、このカリスマ性を失ってしまったのです。無菌で没個性的な環境を通して、物体は、日常生活の現実と、奥深い神秘の世界を結ぶシャーマンの役目を果たし、カリスマ性を証明する義務を担うのです」(アンドレア・ブランジ)
それゆえブランジ氏は、たとえ起源は知られていなくても、歴史を持ち人々になじみのあるあらゆるイメージをモチーフとし、そこから選んだ物を作品に変えるのです。人間の歴史の中から題材を選ぶことは、密度を高めることであり、それを排除するものではありません。同じことが氏の考え方を通して実践されています。ブランジ氏によれば、「Grandi Legni」の果たす役目は、作品自体に歴史の痕跡を伝え、検証し、描くことなのです。
「森林はヨーロッパの土台である」というのは、歴史的な発展において人文景観が依ってきた基盤です。棒がヴェニスの土台であり、パリを内側から形作る骨組であり、あらゆる農地の支えであると考えてみてください。
「Grandi Legni」の制作は様々な事柄の活用や探求に結びつきました。Cadertal Alta Badiaの古い梁の研究、新しい3M印刷技術の活用、準宝石をちりばめたローレンタインやSpilimbergo Schoolの小さなモザイクの創作、さらに鳥小屋の金属ネットのような、特に人目を引くわけではない素材の探求などです。
一連の作品は、現代デザインの巨匠と交流の深い、Design Gallery Milanoのマリオ・ゴダニ氏、さらに現代アートとデザインの接点で活躍する芸術家を発掘し支援することで世界的に著名なNilufar Galleryのニーナ・ヤシャーの両氏によってデザインされました。お互いの価値観を認め合い、視覚的なプロジェクトを遂行する上での相性の良さが、デザインの世界において非常にまれな出来事であると言える、両氏の交流を生み出したのです。
投稿者/ローズ・エサリントン


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