オランダ・デザイン・ウィーク
アイントホーフェンで先週、デザイン・アカデミー・アイントホーフェンの卒業生Amelie Onzonが展示したフォアグラ製造機を紹介する。この製造機は、より品質の高いフォアグラを求めるか、それともガチョウがより良い生活を送ることを望むか、その選択が出来るようになっている。

From Fable to Table(寓話から食卓へ)と呼ばれるこのオブジェには、ガチョウが食べやすいように水にパンを浸して軟らかくしてから与えるか、あるいは乾燥したパンをそのまま強制的に食べさせるか(ガチョウにはつらいが、フォアグラの品質は良くなる)を選択できる餌用ボウルがついている。
Onzonは浴槽も展示している。ガチョウは生きている間はここで遊び、処理される際には、ここに吊るされ血を抜かれる。
写真トップはRene van der Hulstの撮影による。
デザイナーからの更なる情報は以下の通り。
寓話から食卓へ
From Fable to Tableを使って、Amelie Onzonは我々に選択肢を与えます。美味しいフォアグラを製造するのか、それともガチョウに快適な生活を与えるのか? 椅子とじょうごを使って、ガチョウに無理やり食べさせることもできるし、あるいは同じじょうごから水を流し込んで、ガチョウが消化しやすいようにパンを軟らかくすることもできるのです。フォアグラを作る際には、特別な穀物で作ったガチョウ用のパンを、直接ガチョウの胃の中に入れます。Onzonはそれから作ったパンを、コガモに与えて育てます。ガチョウは小さな「水泳用プール」に浮かんで楽しむことができますが、同じプールはまたガチョウを処理したとき、首から抜いた血を貯めるのにも使われます。作者の意図は見る人にショックを与えることではありません。曰く「このオブジェに対する感情的な反応を促したいとは思っていますが、それは、私たちが動物に対して、どれほど相反する矛盾した態度をとっているかを感じてほしいからなのです」
(血の)浴槽
桜材、銅、施釉[せゆう]した陶磁器
魚でもあり家禽でもあるガチョウは水や雨を好みます。側に水があるかぎり、ガチョウは世界のどこにでも住むことができます。フォアグラを作る際には、完全に肝臓の血抜きをしなくてはなりません。無理やり餌を食べさせる期間が終ると、ガチョウは舌の下を切って殺され、出血多量で息絶えます。
このオブジェは、ガチョウのための池とシャワーです。これはまた、動物を処理するときに吊るすためのフック(留め金)でもあります。血はシンクに貯められます。
(強制)フィーダー(餌入れ)
桜材、銅、ポーセリン
ガチョウは食べる機械のようなもので、渡りを行う前には食いだめをします。フォアグラの製造過程は、そんなガチョウの食べ方にヒントを得ています。じょうごを使ってガチョウの肝臓が丁度いい大きさになるまで、餌を詰め込むのです。このオブジェはガチョウの餌入れであり、強制的に食べさせるための餌排出器です。ボウルは強制餌やりじょうごです。単純な注水システムは食べ物を軟らかくし、ガチョウにとって餌が食べやすいようにします。
デザイナー:Amelie Onzon
学部:Man and Well-being
卒業年度:2009年
投稿者/ローズ・エサリントン
翻訳者/ハートフル・ジャパン 武田浩美
Dezeen.com オリジナル(英語)はこちら。

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