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VOIDプラニングのVOVビル

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韓国の建築事務所VOIDプラニングが、化粧品会社VOV社屋ビル(韓国ソウル)の内装を完成させた。

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VOVビルディングと呼ばれるこのプロジェクトには、事務所スペース、会議室、ショールーム、ネイルサロン、そして屋上庭園などが含まれている。


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起伏を持つガラス面がショールームと会議室を取り囲み、52本の柱は可動式でその内部は収納スペースになっている。

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建築家が目指したのは、床面の反射、模様のついた仕切りや天窓といった効果によって、建物内に入り込む自然光の量を最大限にすることだった。

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VOIDプラニングからの情報はこちら



VOID プラニング設計によるVOVコズメティック事務所の描写


VOVはソウルの中心地に本社を置く化粧品ブランドで、様々な色調を備えた化粧品を販売しています。

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それにもかかわらず、VOVの基本ブランドコンセプトは「白と黒」です。つまりVOVは、有彩・無彩に関わらずこの世に存在するすべての色の価値を理解しているということにです。この相反する二者を併せ持つ企業理念ゆえに、今回の社屋建築もambilaterality(両面性)というコンセプトによりデザインされています。

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ひとつひとつの空間は「デジタル+ネーチャー=デジネーチャー」という概念の再解釈を基にデザインされてました。デジネーチャーとは、自然の持つ様々な色合いと、未来的な傾向を融合させたデザインのことです。我々の目指すところは、自然の持つ表情豊かな特徴を視覚的に再現するというよりも、自然独特の色合いを、空間の中で無意識に感じとってもらうことにあります。

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森の中にいるのと、森を見るのはまったく違います。木々の間からさす木漏れ日や生き物の自然な動きを、静止の中に表現するのは簡単ではありません。このオフィス空間は森そのものを感じるようにデザインされています。収納スペースにもなっている52本の柱は可動式ですが、これは使う人の位置を考慮したからだけではなく、柱の位置によって3方向の窓から射し込む日差しを変化させ、まるで森の中で木々の間から射しこむ光を浴びているかのように感じさせたいという構想に基づいて、作ったものです。

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会議室やショールームのように人の出入りが頻繁な空間のデザインに際しては、流れる曲線のような花をイメージしました。さらにこの場合は花といっても、色や形が花らしいというのではなく、幾重にも重なった花びらのような、透明なしきりの連続とそれが作り出す奥行きによって、満開の花を見ているかのような印象を見る人に与えるというものです。


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緩やかなシェイプのガラスの層とその反射により、重なり合ったような幻想的な空間が出来上がっています。そこは孤独感ではなく、自然の様々な表情やその素晴らしさを感じる空間となっています。

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メインロビーは多くの人々が短時間で横切ることを想定し、瞬時にそのコンセプトを感じ取れるようデザインしました。

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空間の比率とふんだんな緑と鏡によって、太陽の光が大量に差し込む中、簡単にしかし強烈に建物のコンセプトを伝えます。

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人間の視覚を刺激するのは簡単かもしれませんが、感情や意識を刺激するのはそう簡単ではありません。この空間では、自然の色と概念が感情に訴えかけてくるのです。


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無彩色の白と黒、そして多様な色彩という相反する要素がこの空間には共存し、そこにいる人の感情面に訴えかけてきます。


企画: 事務所用ビル (化粧品会社), B1-12F (2階から6階は除く)
場所: 韓国ソウル市
床面積: 238 平方メートル/1700平米
完成日: 2009620
コンセプト: 'Digital + Nature = DIGINATURE.'「デジタル+ネーチャー=デジネーチャ」


投稿者/サラ・ハウスリー

翻訳者/ハートフルジャパン  武田浩美



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