メリーゴーラウンドと名付けられたこの家は、四方が床から天井まで縦長のガラス張りになっていて、シャッターで開け閉めができる。
内部は8つの部屋からなり、建物の周囲をめぐる通路で結ばている。通路からは辺りの景色を臨めるようになっている。
この企画はStichting Arthousesの依頼により始められた。
ビューロー・イーア・コアーズからの詳しい情報は以下の通り。
メリーゴーラウンド
遊びに対する考え方は年月とともに変わってきました。景観のデザインも然りです。が、別荘の型は全く変わってないと言えるのではないでしょうか。
1960年代に、数日もしくはそれ以上の期間、自宅を離れて休暇をとるというスタイルが流行り始めましたが、そういった場合に過ごす別荘として、標準的な家を単に小型化しただけのものが用いられるのを私たちは目にしてきました。
ボートやトレーラーハウスのような比較的狭い空間の内装に関しては、素晴らしいデザインが生まれたものの、別荘のデザインには未だに独自の型が確立されていません。
この建物、メリーゴーラウンドのデザインは、各部屋が中心となる廊下に面しているという伝統的な間取りを取り入れつつ、廊下を外側にも取り付けたという点で画期的なものとなっています。
内部は8つの開放的な小部屋で構成され、その中に家具、色彩、照明やそれらの間を行き来する目線、周囲の眺めまでもが、計算されて組み込まれているのです。
また8つの小部屋は、建物の周囲を巡り、周囲の景色を望める廊下によって結ばれています。
各部屋の外側には開き具合の調節ができるシャッターが取り付けられています。景色の見え具合を変えたり、完全に閉めて外部からプライバシーを守るなど、ここで休暇を過ごす居住者それぞれの好みに合った調節が可能です。
メリーゴーラウンドは、Arthousesが完成させた5棟の別荘の一つで、有名なオランダの荒地(Dwingeloose Heide)のはずれに建っています。
Arthousesが発案し依頼したこの企画により、長期滞在型の旅行者を対象にした恒久的な建築が完成しました。
オランダドレンテ州は、オランダの風景の中に芸術と遊びを一体化するという試みにおいて、率先的な役割を求められています。
企画:オランダの荒地にある貸別荘
依頼主:Stichting Arthouses
場所:Bungalowpark Lanka, Anholt 11, Ruinen, The Netherland
デザイン:ビューロー・イーア・コアーズ
施工業者:Bouwbedrijf Geerts
設計期間:2005年4月~2008年1月
施工期間:2008年2月~2009年8月
規模:55平方メートル/143立方メートル
工費:10万ユーロ
写真:ビューロー・イーア・コアーズ
投稿者/ローザ・エサリントン
翻訳者/ハートフル・ジャパン 鳴海 亨
Dezeen.com オリジナル(英語)はこちら。

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