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建築家ジュリアン・ヘイクスがデザイン
モヒートシューズ

Mojito-shoe-by-Julian-Hakes-sq2.jpg

ロンドンの建築家ジュリアン・ヘイクス氏はこの度、底のない靴を考案した。


モヒートと呼ばれるこの靴は、一枚の素材からで出来ており、踵と指の裏側を支えながら、履く人の足全体を包み込む。



踵と指先に支えを得て、足は自然なラインを作る。




靴底にはゴムを、皮膚に触れる内側には、革をラミネート加工した炭素繊維を使用している。



以下はデザイナー自身による解説である。




夏の終わりのある晩、私はアトリエで普通の靴のデザインを考えていました。


私はどうしてハイヒールのような靴に靴底が必要なのか疑問に思いました。


砂の上の足跡を見ると、主な力がかかるのは踵と指先だということは明らかです。


踵が支えられているハイヒールのような靴を履いていれば、木製のブロックの上に立っている時でも、足は自然と骨と腱によって隙間を補います。


本来足に力や支えが組み込まれているのに、どうしてそれを二重にする必要があるのでしょうか。ジャンパーの袖を、肘と手首の間が曲がらないようにする必要がないのと同じことです。


ここで疑問が生じたのです。もし靴のデザインが初期のサンダルが進化した形であるなら、どうすれば新しい素材や技術が新しいデザインを生み出せるのか。


そこで私はこの疑問に対して、橋を設計するのと似た方法で取り組み、様々な力のかかり具合を丹念に調べ、それらの力の最も単純で優雅、かつ詩的な表情を、選んだ素材の中でどのように表そうかと考えました。


この方法を用いて、私はまず自分の足を透写紙で包み、それからマスキングテープで固定し、その足全体を覆うように様々な図を描くことに取り掛かりました。


次の段階はやや危険なものでした。外科用のメスを使いながら、作った足型や自分の足を傷つけないように足から型を取り外すことでしたから。


出来上がったデザインは包み込むような形の一枚の立体図形で、それは足裏の指の付け根にあたる場所から、土踏まず、そして踵の下に向かって滑らかに移動し、最後に踵と足首を支えるために内側にひねりが加えられます。


この形は足に軽快な感触を与えました。そこで私たちはライムの皮をひねったような形から「モヒート」と呼びました。


素材の選択はシンプルでした。この靴は芯の部分に弾力性と耐久性を高めるためラミネート加工した炭素繊維を、靴の内側にはレザーを、摩耗する靴底にはゴムを使っています。3つの素材がそれぞれ重要な役割を果たします。


私たちは現在試作品のために靴製造の専門業者と話し合いに入っています。イタリアの会社が炭素繊維で内側の芯の部分を作り、さらに、細かい縫い合わせの技術では他に類を見ないハイウイカムの著名な家具製造業者に、レザー張りを依頼したいと考えています。



投稿者/サラ・ハウスリー

翻訳者/ハートフル・ジャパン 鳴海 亨


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