ロンドンデザインフェスティバル2009に関するすべての記事(分野別)はこちら。 ホーンチ・オブ・ベニソンからの詳細は以下の通り。 プレスリリース トーマス・ヘザーウィック イクストルージョン 展示は2009年11月8日まで トーマス・ヘザーウィック氏はこの秋、機械による押出成形を用いた世界初の金属家具をロンドンのホーンチ・オブ・ベニソンで発表します。 このイクストルージョンと呼ばれる展示で見られるのは、押出成形(イクストルージョン)技法を用い鏡面仕上げを施した、付属品や装飾品を一切使わない6体アルミのベンチです。これには世界一巨大な押出成形機が使われました。ヘザーウィックスタジオでは特別に設計されたダイス型を用いて、アルミ板を脚、座部、背もたれを備えた椅子の形に「押し出し」ました。 今回の押出成形作品はこうしてできあがりましたが、これはまた、この先行われる予定の屋外インスタレーションの試作品でもあります。それは100メートルに及ぶ一枚のアルミを特異な形に成形した作品で、完成と展示は2010年を予定しています。 この企画には18年の年月を要しました。また世界で最も大きい金属を押出成形するため、航空宇宙産業で使われている技術を用いています。さらにこの企画は、トーマス・ヘザーウィック氏によって展示される初の限定作品になります。 この優美なアルミ作品群は、背もたれ、座部、脚が一体化され、独特で印象的な形となっています。押出成形の工程で作られるなめらかな輪郭は、ねじれて変則的な曲線となって交わります。それこそが押出成形工程固有の始動から終結の過程で作り出される独特なカーブなのです。 今日まで押出成形技術の応用は、比較的小規模な輪郭成形のみに限定されてきました。一方で、ヘザーウィック氏は1994年に王立芸術カレッジを卒業して以来、一枚の材料から脚、座部、背もたれを備えた椅子を作れる機械を探し求めてきました。 ヘザーウィック氏の卒業作品であるベンチは、単純なL字型をねじってベンチの形にするというもので、彼が上記の命題をその頃から追求してきたことを表しています。そしてついに昨年、この大望を実験し実現化してくれる工場が確保されたのです。初の押出成形の成功を受けて、ヘザーウィック氏は、現在この工程を使って建築部品、ファサードデザイン、大量生産と受注が可能な客席用の座席など、より商業価値のある製品に取り組んでいます。 素材の使い方、またものづくりのプロセスそのものが冒険的かつ独創的であることで知られ、建築、芸術、デザインといった幅広い分野で活躍するヘザーウィック氏ですが、その革新的で大胆なアイデアも高く評価され、彼をしてデザインやものづくりの第一人者としています。ヘザーウィック氏の企画は、建築物からハンドバッグ、橋から家具に至るまで、デザインのできることを極限にまで広げ、常に製造過程や材料の使用に対して斬新な方法を取り入れています。 投稿/ブラッド・ターナー 翻訳者/ハートフル・ジャパン 鳴海 亨 Dezeen.com オリジナル(英語)はこちら。


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