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穀物を使ったインスタレーション ギャラリーフミとスタジオトゥーグッドがプロデュース

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ロンドンデザインフェスティバル2009

ギャラリーフミとスタジオトゥーグッドは共同で、穀物からヒントを得たインスタレーション、コーンクラフトを発表した。デザイナーのナチュ・カーボネル、ロー・エッジス、ローワン・メルシ、マックス・ラム、ジェンマ・ホルトの各氏が、個々に持ち寄った作品を集めて開催したインスタレーション展である。


この展示の目的は、廉価な素材が(この場合は大麦)伝統的な手工芸により、どのようにして持続可能なデザインに生まれ変わるかを例証することである。



この展示に先立って主催者は、感謝祭のような晩餐会を企画し、そこでザ・モダン・パントリーの考案による穀物を用いた料理を提供した。




ロー・エッジスデザインスタジオのヤエル・ネエル氏とシェイ・アルカレイ氏が制作したのは、大麦の刈り取った束を木枠に入れた、テーブル(写真上)である。



ローワン・メルシ氏による装飾性豊かなインスタレーション(写真上)は、4万本以上の穀物の茎が一本の細い線に接着されているというものだ。



マックス・ラム氏とジェンマ・ホルト氏によるアルファグラスは、ロブマイヤーの職人による手吹きで、小さな大麦の形が刻まれている。



ナチュ・カーボネルの作品「Crop」(写真上、下)は、トウモロコシが密生する畑の中の様子を再現しようとしたものだ。



この展示会は9月27日まで行われた。

写真/トム・マニオン


ギャラリーフミとスタジオトゥーグッドからの詳しい情報は以下の通り。



ギャラリーフミとスタジオトゥーグッド制作コーンクラフト


コーンクラフトの目的は、穀物という廉価な原材料を洗練されたデザインに変えることで、デザインを通して農耕文化を高めことにあります。忘れ去られた民族工芸を復活させるために、選りすぐりの現代デザイナーたちは、穀物畑の美しさを様々な形でとらえることを求められました。その結果生まれたものが、展示コーナーを指定して制作された個々の作品群で、デザインの素材さらには資源を持続可能にする力としての穀物の価値を広く知らせることを目的としています。



ロー・エッジスデザインスタジオ制作の長テーブルには、ひげの付いた小麦、オート麦、さらに大麦の茎が古い木製の展示用のキャビネット置かれ、穀物畑を模倣しています。これはナチュ・カーボネル氏の一連の作品「Crop」とローワン・メルシ氏の展示コーナーを指定して制作された、小麦の茎を花飾り風に束ね、吊り下げたインスタレーションと並べて展示されています。



この展示に先立って、ギャラリーフミとスタジオトゥーグッドは、収穫感謝祭をコンセプトにした晩餐会を企画しました。ザ・モダン・パントリーは穀物を自然なありのままの方法で手を加え、藁人形を思わせるような衣装に身を包んだウエイターによって出される穀物をベースにした実験的なメニューを作りました。ゲスト一人一人にマックス・ラム氏とジェンマ・ホルト氏によって彫刻が施されたロブマイアー製の特注クリスタルタンブラーが渡されました。



クリエイティブディレクション:スタジオトゥーグッド

デザインコミッション:ギャラリーフミ

フードコンセプト:ザ・モダン・パントリー

デザイン:ロー・エッジスデザインスタジオ、ナチュ・カーボネル、マックス・ラム、ジェンマ・ホルト

空間インスタレーション:ローワン・メルシ

グラフィックデザイン:テレサ・リマ

照明:レトルビアス



作品


ローワン・メルシ

「無題」(2009年)  

ひげの付いた小麦、小麦、大麦、オート麦、モノのフィラメント


イギリス郊外の丘陵地帯の雰囲気を体現した展示コーナー指定のインスタレーション。モノフィラメントに束ねられた4万本以もの穀物の茎が三次元の風景を作り出しています。



ロー・エッジスデザインスタジオ

「小麦のテーブル」(2009年)  

乾燥させた小麦、材木、ペグボード


屋内の麦畑で、乾燥させた小麦が内側の木枠に被さるように四角形に植えられています。白い陶器の皿が、まるで浮いているように小麦の上に置かれています。



ナチュ・カーボネル

「Crop」(2009年) 

大麦の樹皮、大麦の樹液、大麦の粉、大麦、小麦、オート麦、コーンフレーク、補強用の鉄の棒


「Crop」と名付けられたこの一連の作品の意図するところは、穀物畑の中に見つかった空間を再現することです。そのために我々は、穀物の色や動き、青々と生い茂った様子からヒントを得て数個の作品からなるインスタレーションを作り出しました。これらの作品は畑にある材料を使うことで、最終的な質感や色合いが決まりました。個々の作品は一か所に設置され、親しみやすい空間を作ります。



マックス・ラム、ジェンマ・ホルト

「アルファグラス」(2009年) 

ガラス


ロブマイアーの職人による手吹きのレモン色アルファグラス。小さい石を丁寧に、山高帽子の形になるまで先を尖らせ、ガラスの表面に優しく巧みに押しつけると、大麦の形が刻まれ、大麦の殻の繊維が浮かび上がる石の粒になります。



会場:16 Hoxton Square Second Floor Flat N1 6NT

(above the Hoxton Apprentice Restaurant)

9月27日まで開催


  

    


投稿者/ブラッド・ターナー

翻訳者/ハートフル・ジャパン 鳴海 亨



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